2023-01-05 01:20:00
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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実は年末年始は、民間の時代から忙しさの極致なのです 明日、最初の海外出張に出発します
( アメリカ合州国ハワイ州真珠港の向かい側の山にある、アメリカ軍の最重要な統合司令部、そのなかの合州国海軍太平洋艦隊司令部の正面です。
ここを自費で訪れて議論を終えたあと、いつものように親しく見送ってくれたわが友、ヴォーン弾道ミサイル部長と写真を撮ってもらいました。
ぼくの右は、海上自衛隊からこの米軍司令部に派遣されたナイスガイの連絡将校、ヴォーン部長の左は、防衛省から外務省のホノルル総領事館に出向していたキャリアの文官です。しっかりした英語力のあるひとで、その後、航空自衛官と結婚なさり、今はぼくと自由民主党の国防部会などでお会いしています。
この写真を、なぜ掲げたか。
それは、このエントリーの後半で分かっていただけると思います )
▼民間の専門家のときも、国会議員になってからも、年末年始は格別に忙しいのです。
世界がしばらくお休みになるからです。
そのときにしかできない仕事があります。
ただし、欧米社会では、政府当局者や軍幹部のうち、いちばん早い人は1月1日の午後から動き出します。その代わり、欧米人は12月のクリスマス休暇が非常に長いです。
ぼくの仕事の範囲は、民間時代から、欧米だけではなく、中国、台湾、東南アジア、それにインドやパキスタンまで含めた広範なアジア世界、オーストラリアを中心にしたオセアニア、かつてもっとも危険な発火点だった中東・アラブ社会、北アフリカを中心にしたアフリカ ( 逆に言うと、アフリカ大陸のサハラ以南はぼくの弱点です。南アを別にすると安全保障がまだ課題にもなっていない国が多いからです ) 、さらに中南米諸国、そしてロシア・・・まさしく世界が相手です。
それが12月半ばから1月1日の午前ぐらいまで、まさしく世界的に動きを休めます。
だから、わたしは普段、やりたくてなかなか思うようにできないことができます。
それは第一に原稿、第二に膨大な資料の整理を『今しかできない』と必死になってやるのが、年末年始です。
一方で、1月1日の午後から仕事を始める国の政府や軍の高官に会うために、民間時代は大晦日に出発したりしていましたから、余計に、時間はありそうで無かったです。
▼先のエントリーにて、この年末年始はクルマとスキーにわずかでも触ると書いたために、モータースポーツとスキーをかなりやったんだろうと愉しい誤解をしてくださったひとも多いことが、コメントから伺えます。
残念ながら、モータースポーツとアルペン競技スキーを実際にやることは、今年もほとんどできませんでした。
できたのは、レーシングカーをサーキットではなく都内でゆっくり静かに走らせて、マシンの調子をわずかながら見ること ( ほんらいは純然たるレーシングカーですが、サーキットまでトレーラーで運ぶお金が無いので公道も走れるよう車検を取ってあります ) 、それから東京から一番近いスキーエリアで、わずか数時間だけ、ならし程度に滑走すること・・・だけでした。
それでも、めちゃくちゃに嬉しかったです。
自分はモータースポーツとアルペン競技スキーが好きなんだなぁ、ホントに好きなんだなぁと実感もしました。
わずかながら触る、と書いたのは、いつもの通り、ありのままに書いたのです。
わずかしか触れないからこそ、愛情が募るのかなと、ぼくも思わず考えるのですが、いや、違います。
本質的に、スポーツを愛し、なかでも、にんげんが丁寧につくった機械と共に戦うモータースポーツと、高速度や急傾斜に負けずにスキー板にぐいと乗り込むと地球がバーンと撥ね返してくれるアルペンスキーを、つくづく愛しています。
▼しかしあとは仕事、仕事、仕事、ブログを書く時間がどうしても作れませんでした。
ことしの年末年始は、ロシア軍、と言うより、残虐性を売り物にしている戦争会社「ワグネル」が依然として中心になってウクライナの民衆ばかりを狙って殺害するという異常なクリスマスとお正月になりましたから、余計に、ブログに書く時間がありませんでした。
みなさんに申し訳なかったです。
実は今夜も、まったくその時間が無いのですが、あまりにもご無沙汰するのが心苦しくて、書いています。
▼今日の5日に、海外出張に出ます。
だから動画の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」 ( ここ ) は、年末に頑張って収録し、それを今夜、アップしています。
アメリカは中国を生かすのか潰すのか、という重大なテーマを具体的に、ありのままに不肖わたしの責任で語っています。
この動画は、虎ノ門ニュースから降りたのを機に始めてから今ちょうど2年半です。
視聴は、すでに1億3200万回を大きく超えています。
それだけに、どんなに忙しくても、みなさんに提供し続けないといけないという責任を強く感じています。
スポンサー料は1円も受け取らないので、お金には一切、なりません。
主権者・国民のみなさんに深い情報を提供し対話するという、正直、純な気持ちだけでやっています。
そして、わたしから秘書さんと撮影チームにちょっと無理な提案をして、きょう5日、海外へ出発する前に新年の収録をすることになりました。
5日に出発して、9日夜にいったん帰ってくるのですが、翌10日の早朝にまた出発して、長い海外出張に出ます。
だから、1本でもアップできる動画を置いていきたいのです。
▼きょう5日は、珍しくニッポン放送以外のラジオ番組にナマ参加します。
13:20-13:45の25分間、ABCラジオ「ますだおかだ増田のラジオハンター」に参加です。
増田さんは、一緒にテレビの北海道ロケもやりました。増田さんから、どんな質問が飛び出すのか、ぼくも愉しみです。
事前の打ち合わせは、完全に、ゼロです。うはは。
▼そしてきょう5日から、まず、参議院自由民主党日本ハワイ友好議員連盟でハワイ州を訪れます。
これも、好きなサーフィンを再開したりという旅ではなく、公務です。
この議連の幹部でもある堀井巌・外交部会長 ( 参議院議員、護る会メンバー ) から電話が掛かってきて、「青山さんがハワイ州で行くべきだと思うところはどこですか」とお尋ねになりました。
重鎮の議員が多いハワイ議連で、政府の役職がなにも無い、また当選2回のぼくに、こうしたことを聞いてくれるのは、堀井さんの人柄でもあり、外交部会長として、不肖ぼくをどのようにみてくださっているかも伝わってきました。
だからしっかり答えようと思いつつ、考える必要もなく即座に答えました。
「それはまず、米軍のインド太平洋軍司令部 ( INDO-PACOM インド・ペイコム ) です。それから、日本人の思い込みをひっくり返すために、真珠港 (パールハーバーは正しくは真珠湾ではなく真珠港 ) の記念館に行くべきです」と答えました。
▼先ほど、議連が決めた日程を見ると、このふたつがちゃんと日程に入っています。
日本の国会議員が、真珠港の記念館で、『大逆転』をもしも感じていただければ、その意義は深いと考えます。
ぼくはふだん、おのれの著作を配ったりはまったくしませんが、今回は、全員分の「きみの大逆転」を用意して、手渡したいと思います。
▼ハワイ議連の公務は、この米軍の司令部での議論と、真珠港の記念館訪問に加えて、ハワイ州議会の議事堂を訪ねてグリーン・ハワイ州知事、サイキ・ハワイ州下院議長とお会いすることや、日本の総領事公邸で公式行事に臨むことなどがあります。
そして、あっという間に帰国です。
▼帰国したら、前述のように、翌朝早くに出発して、ロンドン ( 英国 ) へ、そこからストックホルム ( スウェーデン ) へ飛び、次はボン ( ドイツ ) 、ボンからウイーン ( オーストリア ) 、ウイーンからまだ未確定ですが、スロバキアあたりへ、そこからウイーン、ロンドンに戻り、ロンドンからパリ ( フランス ) へ、パリからワシントンDC ( 米国 ) 、ワシントンDCからニューヨークへ、ニューヨークからやっと帰国です。
▼これは何のための強行日程か。
ウクライナ戦争で、想像を絶することがロシア軍によって現在進行形でおこなわれています。
そのうちのひとつが、原子力発電所を砲撃し、その国家暴力によって武装兵で原発を不法占拠することです。
ぼくは平成9年 ( 西暦1997年 ) の大晦日付で、共同通信の記者を辞し、翌日の平成10年 ( 西暦1998年 ) の元旦付で、三菱総研に入りました。
そのときから、みずから提案して、日本の原発のテロ対策に取り組みました。
なんと、それまでは「原発は絶対安全」という建前だったので、テロ対策も実質的に充分には行われていなかったのです。
ありのままに、かつ客観的に申して、日本で初めての試みの開始でした。
ぼくは三菱総研の専門研究員、つまりはただの民間人でしたが、政府の当局者たちと連携することも実現して、そこから今年でちょうど四半世紀、25年のあいだ、原発テロ対策にも取り組んできました。
▼それは、国会議員となってからも、何も変わりません。
どんなテロ対策を実践してきたか。
テロリストやテロ国家にいかなる情報も与えることはできないので、それは秘中の秘です。
しかし、ただひとつ、言わねばならない、そして言えることは、軍による原発攻撃だけは、想定に入れていないのです。
原発を破壊すれば、放射性物質による死の被害は、攻撃した軍、その侵略軍を送った国にも、広がるからです。
ところがロシア軍、真実はプーチン大統領が雇った戦争屋、民間軍事会社の「ワグネル」を中心にした武装軍が、ウクライナのあのチェルノブイリ原発と、ウクライナ国民の電源の中心のひとつ、ザポリッジャ原発を烈しく攻撃しているのです。
日本は、この新しい脅威に備えねばなりません。
▼民間の専門家時代に、世界の原発を回って何度も調べました。
そのときに、あるヨーロッパの国で、軍による攻撃に備えている原発を見つけました。
戦車の攻撃に備え、なんと空爆にも備えているのです。
こうしたところを、もう一度回って、また世界の当局者と議論して、原発の最大活用をようやく決めた日本が安全であるように、武力攻撃にも耐えられる、備えられるようにしなければなりません。
政府を動かすためにも、すべて自費で、すべて自主的に、世界の原発と防護当局を回ってきます。
このエントリーは、ふだんより赤裸々に記しています。この長い海外出張は、自費で行くには、負担が大きすぎます。
しかし、民間の専門家時代もそうしていたのです。
その見えざる、知られざる努力が、ほんとうは政府を動かして、世界で初めて、日本のすべての原発に武装機動隊が配置されたのです。
▼ぼくの仕事は、民間時代も、国会議員になってからも、知られざる成果の山、報われざる努力の山です。
わはは。
おのれで選んだ道です。文句はありませぬ。
▼こんなぼくが、望んでいるのは、あるいは報われるのは、おのれの書いた本が読まれることだけです。
いまは魂を込めた、渾身の物語を読んでください。
それは、「夜想交叉路」です。
たとえば、紀伊國屋書店というリアル書店のネット出店、ここにあります。
ちなみに、紀伊國屋書店となんの利害関係もありません。知り合いも、ひとりも居ません。
▼1月22日の日曜の夜に、おそらくはヘトヘトで帰ってきたら、すぐに通常国会の開幕です。
そして6日後の28日土曜には、独立講演会@東京です。
4時間半、立ち続けて話します。
水面下の動きを、限定条件の下で踏み込んで、踏み込んで、話します。
疲れているのに大丈夫か、と思われるかも知れません。
いえ、仮に疲れていても、その独立講演会に、各地から集うてくださるみなさんのあの輝く瞳こそが、ぼくのエネルギー源なのです。
いま気づいたのですが、その第134回独立講演会@東京の募集は、なんと、明日1月6日の午後1時で、〆切です!
関心のあるかたは、ここをご覧ください。
もしも、直に申し込みたいかたは、下掲のボタンを押してください。