2023-06-30 11:53:09
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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耐える
( 今週の月曜の夜に、東京の雰囲気のある下町、板橋区にて『若博』の会で講演しました。
司会の方に、柔らかな笑顔で紹介されて、一礼し、つたない話を始めるところです )
「メタンハイドレート・・・ ( 中略 ) ほったらかしですか」
みなさんなら、この書き込みを見て、一体どう思われるでしょうか。
よちよち歩きの子を、巨大な敵から護りつつ、丁寧に力を尽くして育てているところに、いきなり「その子、ほったらかしですか」と言われるのに、似ていないでしょうか。
メタンハイドレートに限らず日本の海洋自前資源を開発するという分野でも、他の専門分野と同じく、来る日来る月来る年、努力を重ねてきました。
借金も伴うその資源研究・開発には、民間の時代から、売り上げがありません。何も売りません。国と国民のためにやっているのですから。
したがって利益も皆無です。かかった費用はすべてそのまま赤字です。
アメリカのシェールガス、シェールオイルは、実用化に到達するまでにおよそ100年を要しました。
メタンハイドレートをはじめ日本の海洋資源の研究開発は、始まってまだ18年ほどです。
新資源の開発には、ありとあらゆる努力が長期にわたって必要ですが、もっとも大切なもののひとつは耐えること、焦らないことです。
この書き込みが、わたしのやる気をなくすための意図的な「工作」であるといった気配は、まったくありません。
実際はあれこれ書いてありますから、ふつうの日本人でいらっしゃることが、よく伝わります。
ご本人の頭に浮かぶまま、言葉を投げつけておられるのであろうことも拝察できます。
足を引っ張ることにためらいはなく、言葉を石礫 ( いしつぶて ) にして投げ、ご自分の感情を慰撫なさりストレスを軽減される、そうした人もほぼ毎日、ここにやってきます。
それが現実です。
ただし、もともとこれが古くからの人間社会の現実であり、日本だけのことでは無いし、ネット社会だけのことでも無いと考えます。
したがって、わたしは耐えるだけです。
しかし、もはや人には決して薦めません、みんなはもっと楽に生きてください。
こうやって、遠くからも集まってくださり、熱心に心と耳を傾けてくださる日本人もいらっしゃいます。
いつも、魂から感謝しています。