On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-09-09 11:46:30
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【ふたつ追記しました】  日本のきめ細かな支えに、ほんものの感謝を捧げてくださる南アの医療従事者、患者のみなさん



▼いま、南アフリカ時間の9月9日土曜日、午前4時46分です。
 ザンビアからこの南アフリカへ移ると、蚊の大群の攻撃はやみ、ホッとしかけたら今度は停電攻勢です。
 電力に重大な不足の起きている南アは、計画停電の名のもとに電気が消える国、それは理解していたのです。
 しかし予告された計画停電とまったく違う時間、現地時間の午前3時に原稿を書いていたら突如、すべての電源が落ちました。
 パソコンの画面以外は、真っ暗です。
 そのパソコンも、バッテリーの電源がいつ切れるかという情況に陥りました。

 ホテルも、一見は綺麗なのですが、バスタブはありません。
 ご存じの通りぼくは、早朝に熱い、飛び上がるほどに熱い風呂に入って、それで血を全身に巡らせて生き延びていますから、これは深刻な打撃なのです。

 しかし、こうした生活環境、特に電力不足と高い失業率にに苦しんでいるサブサハラ ( サハラ砂漠以南のアフリカ ) の同じ人間同士を扶 ( たす ) けるのが、まさしく政府開発援助、ODAですから支援の意味がよく分かって、いいことです。

▼写真は、広大な南アフリカの南端、ケープタウンの病院です。
「日本の国民のみなさんから」と明示されたシールがあちこちに張られています。
 そのうちのひとつを、ぼくが持っています。



▼子供さんの治療に献身する医師が、日本から「草の根の無償援助」として供与された医療機器がどれほど子供たちとお母さんたちを救っているかを、熱いまなざしで力説してくれました。
( 写真は許可を得て、撮影しています )

 この「草の根援助」は、とてもきめ細かな、金額の比較的ちいさい援助ですから、上の写真の右から2番目の若い女性外交官、村本みゆき・在南アフリカ日本大使館二等書記官が、どこの現場に援助すべきかという必要性の発掘に始まり、そして決定までを引き受けて実現しているのです。
 知られざる現場で戦う、こゝろ優しい日本女子です。

▼その日本女子の姿が、10月発刊予定の新書のタイトルを変えました。
 英文タイトルに加えて、日本語のある一字をどんと、掲げます。
 正確に言うと、前から、英文タイトルに日本語の一字を加えることを考えていました。
 おのれで考えていた、その一字の、数ある候補のうち、どれをどのようにするかを日本女子の姿に触発されて決めたのです。

 たとえばここで予約が始まっています。
 その仮タイトルを変更しているわけですね。
 カテゴリーが「歴史人物評伝」になっているのは、例によって、無茶苦茶です。
「ぼくらの哲学」を改稿し、新たに書き加えて新書化するから、日本がいま、岸田政権の下で喪っている国家の理念を恢復しようとする新書です。






 
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