On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-09-21 22:18:58
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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笑う火の鳥  その2  世界の最深部の明るい笑い声



▼サブサハラ ( サハラ砂漠以南のアフリカ ) にて、日本の行政府がおこなっているODA ( 政府開発援助 ) の実態と課題を、立法府 ( 参議院のODA沖縄・北方特別委員会 ) が調べる公務出張、その写真による報告を続けます。
 このエントリー・シリーズ「笑う火の鳥」での写真は原則、参議院の事務局から同行なさった調査員が撮ってくれました。

 なぜこのエントリー・シリーズに「笑う火の鳥」という変わった通しタイトルを付けたかは、「笑う火の鳥 その1」に記しています。

▼上掲の写真は、カリンガリンガ病院です。今回の写真はすべてザンビア共和国 ( 旧・北ローデシア ) です。
 貧しい人を積極的に診るこの病院で、高度な診療ができるように、日本が医療機器を提供しています。
 熱意を持って説明してくれた現地の若手医師が、ぼくの英語のジョークで笑い転げてくれて、場の空気がガラッと変わって和やかになった瞬間です。



▼次はカニャマ病院の産婦人科です。
 責任者のドクターが丁寧に説明してくれています。

 症例別の患者数の一覧ですね。
 新生児の死亡、母体の死亡、HIV陽性といった深刻な症例もあります。医師は、日本の支援もあって全体に改善していると話されました。
 ぼくはひとりひとりの運命を思って、この一覧の隅々まで引きつけられるように真剣に拝見しました。
 たとえばお母さんがお産の時に亡くなった ( Maternal Death ) 症例は、少ないですね。かつてはかなりあったと聞いていましたから、少しホッとします。
 一方で、HIV陽性はとても多いです。



▼JICA ( ジャイカ / 日本の独立行政法人 国際協力機構 ) から「私たちの着用しているベストを着てください」と要請され、それを身につけて、医師たちと質疑を重ねていきます。



▼そしてお産したばかりの母子と直に対話です。
 元はイギリスの植民地だった英語圏ですから、どなたとも会話に問題はありません。同じ目線で話せて、うれしかったです。



▼全員で、にっこにこの写真撮影です。
 日本から来られて献身なさっている男女の医師もご一緒です。みんなに信頼されていることが、びんびん伝わってきました。
 誠実に奮闘された舞立昇治・訪問議員団長 ( 参議院議員 / 帰国直後の内閣改造で農水政務官に就任。おめでとうございます ! )
 うしろの給水塔に、ザンビアの国旗と並んで、日章旗が敬意と感謝が込められて描かれています。



▼アフリカ大陸の深南部の青空に、日の丸です。
 たとえば中国や韓国に、はるかに多額の援助を日本国民の支えによって行いましたが、こうした感謝の表明はありません。
 ザンビアも、国連で重大事を投票に掛けるとき、大切な1票を持っています。
 それを考えても、このフェアな感謝の日章旗は大きいです。

「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の発信は今夜も続いています。
 今夜は、外相が行方不明、国防大臣も行方不明、軍の核ミサイル部隊 ( ロケット軍 ) の司令官も失脚という超弩級の異常が進行する中国、その背景にある習近平国家主席の独裁者の宿命と言うべき疑心暗鬼を、公平に分析します。
 これです。

★★アフリカ大陸で早朝から夜までの公務を終えたその先、ほんとうに深い夜から夜明け前まで、マラリア感染をもたらす恐ろしい蚊の大群や、計画停電とは名ばかりで突然に襲いかかる停電、そして深い疲労、ひとりだけ起きて原稿を書いている孤独、これらと戦いながら原稿を書こうと悪戦苦闘していたのが、下掲の新書です。
 出版社が設定してしまった「10月発刊」という予定の通りに発刊できるのは、大袈裟に聞こえるでしょうが、正直、夢のようです。その予約場所が、たとえばここにあります。
 きょう9月21日は、ぼくとほぼ同世代の安倍晋三さんの誕生日でした。胸の深くで、合掌。




 
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