On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2023-12-01 09:15:50
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
Comments (0)

議員になって7年と5か月、連日、朝8時の部会です  今朝は部会ではなく核融合の議連に参加しました  そのあと憲法審査会をめぐる党内協議→議員総会→本会議→財務省と議論→ODA・沖縄北方特別委員会→党の政調全体会議 ( 防衛財源、低所得者支援 ) →総務省と議論→ある重要閣僚と議論→党首脳陣の一角と議論→母校の淳心学院中高の東京OB総会→原稿執筆&電話とメールの交渉・・・そして日付が変わります Life goes on.



▼きょう12月1日の金曜は、朝8時から国会内で、核融合エネルギー推進議員連盟」に参加しました。
 出席議員は少ないですが、「地上の太陽」と呼ばれる核融合炉は、人類にとって最も重要な挑戦のひとつです。

 フランスにあるITER ( イーター、核融合実験炉 ) の機構から、新しい機構長であるピエトロ・バラバスキさん、それに欧州委員会から、エネルギー担当の欧州委員、つまりはEUのエネルギー大臣であるカドリ・シムソンさんのふたりも、参加されました。



▼シムソン大臣は、ITER計画の重要性を強調されました。
 わたしは、同席のすべての関係者に、以下の2点を問いました。
 ひとつ。
 わたしがフランスのITERを訪問した時の印象をありのままに申せば、ITER建設に携わる科学者たちが、この実験炉の最終的な姿、あるいは核融合炉が実用化された時のイメージをあまり具体的に確信することができないでいると
いうことを感じました。
 あれから数年経ち、そのことはどこまで改善、前進したでしょうか。

 もうひとつ。
 核分裂 ( による原子力発電 ) に比べ、核融合は、やはり遙かに技術が難しい。
 わたしはそれでも、いつか「地上の太陽」が輝く時が来ると思っている。思っているが、その時、コストに見合うエネルギー量でないと、実用炉ではなく、実験炉に終わる。
 それをめぐる、現在のほんとうの見通しはどうでしょうか。

▼どんな答えだったか。
 それは「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」で主権者のみなさんに伝えたいのですが、エネルギー問題をやると、視る人がとても少ないです。
 しかしMCの三浦麻未公設第一秘書や、井上ディレクターと相談します。

▼冒頭の写真のちょうど真ん中に座っているのが、バラバスキ ITER機構長です。
 実は、前任のベルナール・ビゴさんという機構長が明るく前向きの科学者 ( 博士 ) で、わたしも愉しく議論し、日本の関係者にも愛された人でした。
 ところが昨年5月に、フランスで亡くなってしまいました。

 その後任のバラバスキ博士とは今日、初めて話しました。
 ちょっとびっくりするぐらい、個性がビゴさんと似ていて、まさしく明るく前向きに、語られました。

 わたしの問いも踏まえて、こう仰ったのです。
「ITERが難題を抱えていることを恥じない。わたしたちは壮大な試みをしている。ITERという実験炉は、歪みが発生し、ハロゲンによる腐食も起きて、何年も完成が遅れるだろう。しかし先は明るい」
 なんという率直な、まっすぐな答えでしょうか。

▼そして、同席していた文科省や内閣府もあわせた共通認識として、「来年半ばまでに、あらたな開発スケジュールを示す」という決意が語られました。
 
▼核融合の夢は、日本の量子科学技術研究開発機構 ( 量研 / QST ) が「トカマク型超伝導プラズマ実験装置」であるJT-60SAで10月23日の夕刻5時半頃に、初プラズマの生成に成功するというスーパー画期的な成功を収めています。
 ITERと連携して、いや、ほんとうは JT-60SA が ITER を引っ張って、夢の実現へ向かっていくと考えています。

▼がんばれ、日本。
 がんばれるぞ、日本。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新動画の紹介は、なかなかアップに追いつきませんが、きょうはこれを紹介します。
 どんどん大問題になっている「派閥によるパーティ」の問題です。
 先ほど、党本部に、党首脳陣の一角と議論するために入ろうとしたら、テレ朝の取材を受けました。わたしはいつもの通り、ありのままの考えを語りました。
 こんな問題ばかりが出るから、「日本は終わってる」・・・「失望した」と同様のネットのネガティブ常套句が語られているようですね。

 しかしその日本は、かつてITERの誘致合戦でフランスに負けたのに、それにへこたれず、上記のように今や、ITERを引っ張っているのです。
 終わりませぬ、日本は。
 パーティも、献金も、派閥も、宗教団体だけではなく業界団体の支持も、すべて拒んでいる議員も、ここにいます。
 その議員がとにもかくにも総裁選への出馬を宣言して、自由民主党内で「自然なこと」「当然のこと」と言ってくれる少なくない議員も居るのです。  





 
  • 前の記事へ
  • 記事の一覧へ
  • 次の記事へ
  • ページのトップへ

 

コメントは原則非公開です。それをご理解のうえ、投稿してください

名前
タイトル
メールアドレス
コメント
認証入力
画像認証 CAPTCHA Image 画像変更

※入力欄はすべて必須です。
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。

もう一度、コメントがすべて「原則非公開」であることを確認され、投稿ボタンを押してください。

  • ページのトップへ