On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-06-23 03:12:28
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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長丁場の「常会」 ( 通常国会 ) がきょう、正式に閉会します  実はこうしたとき、従来型の国会議員と大きな違いがあらわれます  それは与野党を問いません


( 今国会も、早朝の部会に参加し続けました。全回、発言して、裏の談合なく政府に問いました。政権党議員の務めです。写真は、最近の外交部会です。いつものように、護る会メンバーの杉田水脈代議士が撮ってくださいました )

▼第213通常国会は、去る1月26日に開幕しました。わたしは、自主による強行軍の海外出張を終えた直後でした。
 そして今日、6月23日に閉幕します。
 ただ、きょうが日曜のため、おととい21日の金曜に、本会議や委員会で次々に「閉会手続き」、すなわち閉会中にも必要な審査をおこなえるようにするための手続きなどが、わたし自身を含む議員の同意のもとで執られ、実質的に国会審議は終わっています。

 憲法に定めた常会は、毎年、開かねばなりません。予算案を審議するという大役があるからです。
 しかし、それは3月末までに終えねばなりません。4月からの新年度を新予算なしで迎えるわけにはいきません。
 予算が終わると、各委員会の法案審議が一斉に始まります。
 これを国会用語で「店開き」と称します。

▼わたしは、みずから希望して8年のあいだ、経済産業委員会に属しています。
( それとは別途、同期議員で唯ひとり、1期目6年の間ずっと予算委員会に属していました。議員は誰でも、『常任委員会』に属しますが、それとは別に予算委員会に属することがあります。経済産業委員会は、常任委員会のひとつです )

 党は、わたしの属する『常任委員会』として、外交防衛委員会を用意していました。
 しかし、エネルギー問題、なかでも自前資源の開発は他に取り組む議員が居なかったので、資源エネルギーも所管する経済産業委員会を選んで、党内で交渉をし、経済産業委員会に変えてもらいました。
 それは議員となったばかりの西暦2016年、平成28年のことです。
 外交防衛委員会にも属したいのは当然ですが、常任委員会はひとつしか属することができません。
 
▼今国会は、その経済産業委員会にいつもより沢山の法案が出されたため、それだけでも非常に忙しい国会でした。
 そこに派閥とカネ問題を契機にした政治改革、台湾有事の切迫、ウクライナ戦争、国民の生活苦の深刻化といった重大課題が重なり、さらにわたし自身の総裁選に挑む決意も加わったわけですが、国会議員が忙しいのはあまりにも当たり前のことであり、どうということはありませぬ。

 憲法には、臨時国会を開くことができるという定めもあります。
 秋には臨時国会が開かれる見通しですが、そこに自由民主党の総裁選が絡むことになるでしょう。

▼さて、前述したように、おととい6月21日の金曜日に、実質的な国会審議はすべて幕を閉じました。
 すると、国会の中に議員の姿はほとんど無くなります。さーっと、与野党を問わず、議員が消えます。
 なぜか。
 みな、地元をつくり、そこに後援会があって、後援会長もお待ちだからです。そして、これも与野党を問わず、選挙のための活動に専心します。

 わたしは、そのまま国会に居ます。
 地元をつくらない、後援会もつくらない、後援会長を置かないからです。
 選挙のための活動もゼロです。

 議員となって8年、献金は個人、企業を問わず0円、パーティ開催も個人、組織を問わず皆無、団体支持はすべてお断り、派閥や準派閥も一切属さず、ボス・親分の類いも皆無という生き方を続けてきた一環に、地元や後援会をつくらないということもあります。
 日本国と全国民のために働くだけです。

 それでも孤立することのないのが、自由民主党の救いではないでしょうか。
 代表を務める、新しいタイプの議員集団、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) はすでに100人に達しています。すべて、自由民主党の現職の衆参両院議員です。
 現有の人数が正式に定まってから、新規の会員を紹介します。

▼上に述べてきたことを、6月21日金曜の実際の動きにすると、次のようになります。

【午前】
8時台 強烈に熱い湯に全身を浸して心身を目覚めさせてから、自宅を元気に出発

9時台 国会議事堂に到着、議員総会の開会よりずっと早く会場に入る
     党首脳陣のひとりが、周りにまだ誰も居ない、わたしの席に来られた。いつも早く来ることをご存じなのだ
     ろう。お話は、都議補選への応援要請

9:35 参議院自由民主党の議員総会
    これまで、こうした参議院側の議員総会にお見えになったことのない岸田総理が来られ、異例のあいさつ
    その内容にも、わたしは異変を感じた
         写真手前は、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の若手ホープ、越智俊之参議院議員 ( 全国比例 )


 
10:00 参議院本会議 : 裁判官訴追委員の選挙、政策評価の審議
    大臣の答弁が長く、予定を大きく超えて、2時間42分を要した

12:48ごろ 三浦麻未公設政策秘書と打ち合わせをしながら短い昼食

13:10 憲法審査会:閉会中審査のための手続きなど

13:15 経済産業委員会の理事会 ( わたしは経産委の次席理事 ) : 請願の事前審査など

13:30 経済産業委員会 : 請願の審査、閉会中の継続調査要求、閉会中の委員派遣に関する審議

13:35 自由民主党・経済産業部会長代理として、総理官邸からの「電気代補助を急遽、復活させたい」という突然
    の要望について電話協議

13:40 ODA・沖縄北方特別委員会 : 閉会中の継続調査要求、委員派遣に関する審議

14:30 行政監視委員会 : 閉会中の継続審査要求、委員派遣に関する議論
    ここまでの複数の委員会の前後に、長老議員や元閣僚から、わたしの総裁選出馬についてちいさな声で
    非公式な質問。すべて、ありのままに答える

15:10 ふたたび、参議院本会議 : 会期末の閉会手続き

~ ここで国会日程はすべて終わり。大半の与野党議員はどっと、地元へ。わたしは議員会館へ戻る ~

15:30 内閣の安全保障部門と重大な議論 @ 議員会館の青山繁晴事務所 
16:30 外務省と「慰安婦」などの英訳について議論 @ 議員会館の青山繁晴事務所
17:30 経産省とエネルギーについて議論 @ 議員会館の青山繁晴事務所

 このあと、夜に入ってから自宅で、未明まで、原稿執筆
 そのまえに、会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) 第1420号を配信。24年を超えて、倦まず弛まず配信。
 あいまに、時差のある諸国の知友と議論。日中は公務だし、時差からして自宅でしかできない

~ 6月21日金曜の動きはここまで ~

▼国会が終わったあとに議論した行政官たちにこう申しました。
「ぼくは地元をつくらないので、国会が終わっても、国会に来ます。秘書さんたちも、私設秘書がいなくて公設秘書の3人だけだけど、国会に来ます。いつでもここへ、議論しに来てください」

▼きょう紹介する「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新放送はこれです。
 日本の食文化を護る試みとして、新しい捕鯨母船が船出しました。それに対するNHKの論評に異論を述べています。地元が無いと、そうした言論にも遠慮が入りません。地元があれば、NHKの地元放送を気にします。選挙に響きますから。

 議員会館の青山繁晴事務所には、志ある学生インターンがいます。
 早稲田大学政治経済学部政治学科3年の二十歳、増野優斗くんがいつも懸命に、ショート動画の質問を考えて、ぼくにぶつけます。できれば視てやってください。

★国会が終わりましたから、このブログもなるべく元に戻して、できるだけ毎日、書いていきたいと考えています。
 ブログのエントリーが減っている原因は、超のつく多忙と、もうひとつ、どれほど丁寧に書いても書いても、陰謀説に同調を強く求めるコメントが溢れるように来ることです。
 後者は、ぼく個人に起きていることではありませぬ。日本にだけ起きていることでもありませんね。人類の近未来を左右する問題です。






 
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