On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-08-16 12:14:10
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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これまでのささやかな努力を無にさせるために、新段階の締め付けが始まっています


( わたしが思いがけなく議員になって2か月半後の、参議院予算委員会です。それぞれの運命を誰も知らず、天のみぞ知る。しかし同時に、運命はすでにそれぞれに内在している。それを、この筆によって渾身で問うています )

▼きょう8月16日午前、当選回数の多くない衆議院議員から、わたしの携帯電話にコールが1回だけあって、切れました。
 まるでワン切りみたいですが、そうではありません。
 わたしは、コールバックする前から、話の中身を察していました。

▼彼の携帯にかけてみると、予感の通りです。
 この人とは、浅くない信頼関係があります。信頼関係の土台には、おたがいの努力があります。
 しかし、その信頼が、彼の親分によっていとも安直に壊されました。

 彼は今回、親分の言うことを聞いて、「若手」とされる候補者の推薦人になるそうです。
 親分にこうやって動いてもらい、支えてもらう総裁選候補なら、年齢がどうであれ、自由民主党は決して変えられません。

 わたしは個人攻撃をしないという信念を場面によって変えたり致しませぬ。
 したがって、このワン切りみたいな迷いの電話を寄越した衆議院議員をどうこう思いません。

 彼の迷いというのは、親分の仰ることを聞くのか聞かないのかという迷いではないのです。
『青山さんに、せめても直に話すべきだ。いや、話したくない。いや、話すべきだ。電話をかけよう。あっ、やっぱり話すのは辛い。一方的な留守電にしておこう』という迷いですね。
 その通り、留守電も入っていました。それを聞く前に、彼に電話したのです。

▼派閥支配、親分支配、長老支配、その実態にこそ支えられて「若手」として複数の候補が日本の総理総裁になろうとする。
 これで世界に互していけるのでしょうか。

 日本の支配構造はまだまだあります。
 地域支配、利権支配、そして世襲支配です。

 大切なことのひとつは、マスメディアは実は世襲、プリンス ( ないしプリンセス ) が大々好きであり、その背景には、かなりの数の人が実はこの世襲プリンス ( ないし世襲プリンセス ) が好きという事実のあることです。
 マスメディアは文字通り、マス、多数派に効率よく売れるものしか売りません。
 メディアはビジネスです。公共放送というNHKも、受信料制度が批判されるにつれ、ビジネスに大きく傾きました。

▼いま総裁選は、親分衆の力を実は絶対視する報道で、溢れています。
 その親分がひとりも居ないわたしに対しては、完全無視戦術を続けると同時に、新たに「悪者扱い」戦術が登場しています。通信社、大新聞がそれです。そのうちテレビにも伝播するかもしれません。

 しかし、わたしは、もっと強い。
 視野にあるのは、習近平国家主席、プーチン大統領、トランプ前大統領、ハリス副大統領、マクロン大統領、金正恩総書記らです。





 
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