On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-08-28 10:38:54
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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総裁選さなかのインド公務出張その1  なんと安倍総理の足跡を辿る日ともなりました



▼都内の自宅を8月27日火曜の朝に出て、11時間半をかけてインドの首都デリーに入りました。
 日本大使公邸で、インドの最新情報をめぐって議論です。

 わたしの横は、旧知の外交官、鈴木浩・駐インド特命全権大使です。
 鈴木さんは、みなさん、安倍晋三さんが官房長官のときに秘書官を務めたのです。
 そして駐英国公使などを歴任したあと、安倍さんに人柄、識見、能力を見込まれて安倍さんが総理に再登板したとき、今度は総理秘書官となったひとです。
 このように安倍さんと縁が深い鈴木インド大使は、新刊の『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』が9月7日に世に出ることを、すでによくご存じで「楽しみにしています」と仰ってくださいました。

 大使の横が、今回の参議院「政府開発援助 ( ODA ) 沖縄・北方特別委員会」公式派遣によるインドへの政府開発援助 ( ODA ) 調査団の団長、青木一彦参議院議員です。冷静で熱いベテラン議員です。その横は、公明党の勉強家、若松謙維 ( かねしげ ) 参議院議員です。
 当然、わたしを含めて議員はみな、参議院の「政府開発援助 ( ODA ) 沖縄・北方特別委員会」の委員です。
 調査団の構成は自公連立とは関係ありません。委員会はすべての与野党の委員で成り立っていますから。

 わたしは、翌日 ( つまり今日8月28日水曜 ) のシタラマン財務大臣との会談・議論に備えて、現地で「モディ・ベスト」を自費で購入して試しに着用しています。
 これは、かつてはネール首相が着ていたのでご記憶、ないし学校で習ったという人もいらっしゃるでしょう。昔は「ネール・ベスト」と呼ばれていたのが、いまは権力がネールさんらの国民会議派からモディ首相らのインド人民党に移っているので、呼び名が変わったそうです。
 わたしは、このインド人民党とは、ずっと以前から議論をしています。



▼安倍さんの右腕のひとりとの再会を喜んでいたら、大使公邸の庭に、こんな樹がありました。
 大使の許可を得て撮影しました。
『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』の表紙の樹と、雰囲気が似ている気もします。


▼そしてホテルへ戻ると、こんな写真に気がつきました。



▼そうです、安倍総理がインド訪問のときに宿泊されたホテルだったのです。
 もちろん、部屋はまったく違います。安倍総理は、プレジデンシャル・スイート、わたしはふつうの、やや狭い部屋です。部屋の不可思議な湿気との戦いが待っていました。
 しかしそんなことは関係なく、安倍さん、新刊、それらのいくばくかのご縁を、やはり感じています。

▼インドは国全体のGDPで日本をまもなく抜くと予想されている大国です。
 人口はすでに中国を抜き去って、世界第1位です。
 そのインドになぜ、日本が政府開発援助 ( ODA ) を国民の懐から拠出せねばならないのか。

「インドの人口の半分、7億人が貧困と劣悪な衛生・生活環境に未だ苦しんでいるから」というのが、外務省や、JICA ( 国際協力機構 ) の答えです。
 しかしわたしは昨夜、そこを調査団の一員の責任として、深く突っ込んで問うて議論しました。

▼総裁選のさなかの公務インド出張というのは、やはり想像を絶してたいへんです。
 電話も切れる、停電もある、人はニコニコと笑っていて動いてくれない。
 わたしが昔から知るインドは、健在です。
 推薦人集めには明らかにブレーキです。
 しかし推薦人集めをしているからと言って、国会議員や現職閣僚が、世界、国民生活、文化を忘れたように一心不乱に電話作戦をやっているようでは、亡国です。

 おのれが覚悟を決めて、選んだ道、選んだやり方、生き方です。
 総裁選のさなかにあっても、NHKをはじめオールドメディアからどんな不当な扱いを受けていても、誹謗中傷も予想通り烈しくなる一方でも、みなさんがいます。
 運命の書であることがはっきりしてきた『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』を沢山のひとが、たとえばここで発刊前に予約してくださっていることが、わたしを強く支えています。
 その書には、安倍さんとの共通意見、共通の行動、違う意見、違う行動を明示し、なぜ総裁選に、野心なく野望なく出馬せねばならないかをも、記しているからです。

 わたしを支える二十歳の日本男児、学生インターンの増野優斗くんが、総裁選のさなかだからこそ遠慮抜きでわたしに問うショート動画も視てやってください。





 
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