2024-08-29 09:53:29
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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総裁選さなかのインド公務出張その2 シタラマン財務大臣と直に議論
▼インド2日目の8月28日水曜は、非常に日程がタイトでした。
アフリカのカメルーンでエスカルゴにあたった腹痛が実はぶり返し、24年4か月続く大切な会員制レポートの「東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)」の執筆のために徹夜となったことも合わせて、内心ではとても厳しい1日でした。
もちろん表には出しませぬ。
朝から、まず酷暑のなかで、現場調査です。
ガンジス河支流の汚れた水を綺麗にし、それだけではなく成分を取りだして肥料に変えるのです。
日本の支援で進んでいる、優れもののプロジェクトの現場を調べました。
ところが工事そのものは、外資に獲られてしまっています。
日本はコンサルとしての関与です。
これでは日本国民に申し訳ないです。取り組みをもっと現実的、戦略的に変える必要があります。
▼それから国連難民高等弁務官 ( UNHCR ) や世界銀行をはじめずらりと並んだ国際機関幹部の日本人とワーキング・ランチです。
わたしはイラク戦争のときに悲惨な難民キャンプを歩いているので、難民が増えるばかりの世界の現実などについてじっくりお話を聴きました。
▼それから、インドの財務省を訪ねました。写真は財務省ではありません。財務省を含む、壮麗な官庁街です。
シタラマン財務大臣は、とても気品のある女性です。
日本の援助で開通する新幹線について、12の駅すべてについて、日本式に駅ビルをはじめ街の再開発に取り組みたいと熱心に、品格のある英語で話されました。
わたしは直に、大臣と向かい合い、福島の無残な失敗を日本はむしろ活かして、ほんとうは原子力の安全性向上にも成果を挙げつつあるので、エネルギー協力を進めたいと提案しました。
インドは未だに石炭火力を中心にして、14億を大きく超える世界1位の人口の膨大なエネルギーを賄っている現実があるからです。
大臣は、最初は「ほぉ、意外なテーマに踏み込む。しかも通訳なしだ」という表情でしたが、すぐに引き込まれるようなお顔になって「これは良い提案を初めて聴いた。必ず活かしたい」と仰いました。
▼そのあとは、JICAの海外協力隊でインド人に日本語を教えておられる3人にお会いし、愉しく議論しました。
男性ひとり、女性ふたり、インドの楽ではない生活事情のなかで生き生きと日本人らしさを発揮されているので、こゝろからうれしく思いました。
▼それからさらに、現地に進出している日本企業のかたがたと懇談しました。商社、メーカー、みんな気鋭のビジネスマンです。
やむことのない腹痛と、睡眠欠如による頭痛に耐えて、さまざまな質問にもお答えしました。
▼胸の奥にあるのは、『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』の発刊です。
9月7日の刊行が刻一刻と近づいてきます。
身近な人から、「刊行がたまたま総裁選と重なってしまって、きっと誤解を生む・・・というより誤解を広げることにうまく利用されるから、刊行を延期したら?」という提案が来ました。
即座に「延期などしない」と答えました。
そしていかなる時も、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の発信は続きます。
ついにチャンネル登録が60万人に達しました。視聴は、放送開始から4年と1か月で、3億4千万回を大きく超えています。主権者のみなさんに深い敬意と感謝を、ここインドから送ります。
最新の放送は、問い合わせの多い「総裁選で、国会議員ではなく自由民主党員ははどうやって投票するのか」について答えています。
これです。
二十歳の学生インターンが取り組むショート動画も視てやってください。この頃、視てくださるかたが、いくぶんかは戻ってこられたようです。