On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2024-09-16 03:43:53
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【推敲しました】  ★総裁選はこうなるでしょう  日本がんじがらめ党総裁選 【新篇の1】



▼パリの街が残酷なテロに襲われたとき、当時の民間専門家として、現地調査に入りました。
 虐殺の現場に捧げられていた、花です。
 あえて白黒の写真にしたのは、わたしの心象風景です。ふつうの、ほんとうに普通の市民の理由なき犠牲があまりにも無残だったからです。

▼たとえば東京に、大阪に、京都に、パリのような街頭テロが起きる可能性はいつでもあります。
 総裁選のさなかにもあります。
 候補者のかたがたに、その備えはありますかとお尋ねすれば、即座に全員が「あります」とお答えになるでしょう。
 しかし、果たして、そうか。




▼このときは同時多発テロでした。
 襲われた現場は、サッカー場のエントランスを含めすべて丁寧に回りました。
 テロリストを不幸にも送り出した側の貧しい移民の住む中にも入っていきました。フランスの治安当局の知友には「危険すぎるよ」と反対されましたが、被害の現場ではなく加害の側にも行かないと真実は分かりません。

 パリの裏の顔、貧しきひとびとの街の水の臭い、その強烈な臭いのなかに、わたしは長い時間、佇んでいました。
 突然に現れた、謎の東洋人の男の様子をじっと伺っている何人かの気配を感じていました。間違いなく重武装しているナァと直感しつつ。

 写真は、襲撃されたカフェのひとつの近景と遠景です。
 店の中にも入り、店主と話しました。お客さんとも話しました。
 パリは、以前よりは英語が通じるようになりましたが、もちろん英語圏とは比較になりません。それでも、店主とお客さんは、わたしが好奇心や観光で来ているのではないということを分かってくれたようで、カウンターの中や客席から、ガラスの向こうに機銃を抱えたテロリストが現れて乱射し始めたときのことをぽつり、ぽつりと証言してくれました。

 わたしは、その現場で事件後もこうやって働き、こうやってお茶しに来ているパリっ子に、深きも深い敬意を申しました。

▼さてさて、総裁選です。
 長い選挙戦のまだ序盤です。
 しかし勝負の行方はすでにして、はっきりしてきました。

 不肖わたしは、本選に出られないという敗北を喫しました。
 一方で、総裁選の真実を現場からしっかりと見ていく責任があります。
 それはテロリズムの現場を見るときと、変わりません。すべて国家と国民のために。

▼ここは無条件の公開情報の場です。
 したがって実名は一切、出しません。

▼まず、最初の投票で過半数を得る候補が居なくて決選投票になることは、もはや誰もがご承知だと思います。
 その決選投票に残るのは、議員票367票、党員・党友票367票の合計734票の上位おふたりです。
 そのふたりのうち、1人はもはや確定的です。党員・党友票の強みのおかげです。議員票は弱いです。
 本選に出られなかったわたしが影響するのは、党員・党友票が中心ですから、その意味でわたしの役割は実はすでに終わっています。

 ふたりのうち、もう1人は、2人が争っています。
 ふたりとも、わたしを支持してくださる党員には関心の薄い人ではないかと思います。

▼決選投票になるとどうなるか。
 そのときは、議員票367票が軸です。
 党員・党友票は、47都道府県でそれぞれ1位だった人が1票だけを獲得しますから、全部で47票になってしまいます。
 したがって、議員票をめぐって、この先、9人の候補のなかで秘かな合従連衡の試みが、水面下深くにおいて進むでしょう。
 単に進むのではなく、思惑が交錯して、かなり凄絶なことになるでしょう。

▼9人の候補の大半が今、「次」を考える段階にすでに至っているとみます。
 9人の中でおひとりだけ、次は考えていないかのように扱われている人が居ますが、実際は違うと思います。

 したがって、次に生き残れるように、党大会における投票までに降りてしまい、他の候補に乗る人、または表面的にはそうしていなくとも水面下ではそのように取引して、ご自分を高く提供しようとする人が出るでしょう。

 その思惑の交錯には、わたしは影響力がありませぬ。
 なぜなら、推薦人集めの段階で、議員が利害関係によって徹底的に色分けされているからです。わたしは、いかなる議員とも、旧来型の利害関係を持っていません。
 上述の通り、この思惑戦は、党員・党友票はその力がかなり削がれて、議員票の奪い合いになります。

▼その結果、次の宰相は誰で、日本が当面、どうなるか。
 それも予想していますが、まさか、述べません。
 どうなっても、あくまでも「当面の日本」です。われら日本人はあの惨たる敗戦にも、天皇陛下のご存在をお護りしたのです。人のために生きるという祖国の根本哲学は奪われていないのです。

★わたしは、亡き安倍さんとともに安倍さんを越えていく、それです。
『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』で具体的に述べていますように、安倍総理も「アベノチェンジ」は挑戦されなかった。
 そこに挑むのが、主権者のみなさんに託され天に託された、不肖の輩に過ぎないわたしのささやかな使命であり、かつても今も、何も変わらずそこに専心しています。

▼きょう9月16日の国民の祝日はこのあと、有楽町で独立講演会です。4時間半の主権者との直接対話です。
 来月は独立講演会@神戸です。神戸は久しぶりです。
 いずれも、力の限りを尽くします。





 
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