2024-10-03 03:16:37
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【推敲しました】 終わって約1週間の「日本がんじがらめ党総裁選」 主権者のためのリアル現場ドキュメント その4 人間性とはなんだろう
▼石破総理の無茶ぶり解散まで、あとわずか。
朝の部会の参加議員は少ないです。
写真の向こう側に人が揃っているのは、議員ではなく、政府の官僚 ( 外務省、国家安全保障会議、防衛省 ) です。
しかし出る人はちゃんと出ています。
首班指名のために臨時国会が召集され、前述のムチャ解散まで、わずかな期間ながら国会が開かれているのですからね。
だから、わたしが政府に問うているとき、知らないあいだに写真を撮ってくれた議員もいました。
▼写真の自由民主党政務調査会の部会は、きのう10月2日水曜の朝に、ふたつ連続で開かれました。
最初は、内閣第一部会、外交部会、国防部会の合同会議で、中東で自衛隊が海賊対処を続けることを承認するかどうかの議論です。
次に、外交部会、国防部会の合同会議で、交戦状態のレバノンにいらっしゃる邦人の退避がテーマです。
いずれにおいても、わたしは政府に問うべきを問いました。次の「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録チャンスに、主権者のみなさんへお伝えしようと思います。
▼さて、石破内閣に全く参加しない ( 政府に入らない ) わたしですが、忙しさは変わりません。
総裁選本番のドキュメントも途切れ、途切れになりますが、最後まで完遂します。
【 9月27日の総裁選ドキュメントの続き 】
▼前回はここまでです。
~9月29日アップのエントリーからの引用~
360人を超える国会議員と大報道陣が詰めかけている8階ホールで、緊張の詰まった沈黙が支配するなか、突如として怒声が響きました。
「早くしろよ。何、格好つけてんだよ」
~引用ここまで~
この怒声の主は、引退がすでに決まっているベテラン代議士です。
その怒りは、第1回投票の集計を懸命に急いでいる党本部の職員ではなく、壇上に居並ぶ議員、すなわち「総裁選挙管理委員会」の面々に向けられているように感じました。
NHKをはじめオールドメディアの放送では、この怒声は入っていなかったようですね。ふだんから、たとえば国会審議で野党のヤジが烈しいとき、主権者に聞こえないようにするためなのか、それは分かりませんが、議員の耳にはびんびん響いて審議が聞こえないほどであっても放送ではほぼ流れていないことがあります。
総裁選のこの怒声も、現場では何度も、高く、響きました ( ただし、野次と同じく、マイクを通した声では無いので、遠くの席の議員にはあまり聞こえなかったかも知れません )。
主権者のみなさんには、前述のように放送でほとんど聞こえなかったようですね。
わたしの印象に残ったのは、この怒声そのものよりも、この議員をずっと丁寧にアテンドしていた、近くの席の代議士です。
総裁選で、衆議院議員 ( 代議士 ) の席と、参議院議員の席は分けられていました。
怒声を発する議員は、衆議院議員席の端っこに座り、わたしは参議院議員席の端っこでしたから、様子がよく見えました。
怒りを表明する、引退予定の議員は、歩くのがやや困難だったのです。
近くの席の衆議院議員は、その議員が舞台に上がって投票する時も、投票を終え舞台から降りて席へ戻る時もずっと介添えをなさりました。
席に戻ってからは、誠実に小声でなだめていて、そのことに感嘆しました。
感嘆というのは大袈裟だと思いますか ?
まず、この引退予定の議員と、アテンドしていた議員は、ふだん特別に親しい関係ではないと思います。それは同じ自由民主党内ですから、わかります。
たまたま隣り合って座っただけでしょう。
しかし、その引退間近の議員の名誉と、総裁選の秩序が守られるように、とっさにその場で判断して、ずっと世話を焼かれていたのだと思います。
国会議員というのは、自己主張の強い人も多いので、こうした場合、ふつう放っておくことが多いと考えます。
この衆議院議員は、自分のためではなく、引退議員への思いやりと、総裁選をちゃんと挙行させるという公の目的のために、自然にこのように行動されたのでしょう。
そして、みなさん、この衆院議員は、わたしを裏切らなかったおひとりでもあるのです。護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) のメンバーでもあります。
人間性というのは、いざというときに出るものだし、同時に、いつでも変わらないものだということを、あらためて、わたしは学びました。
この件をめぐって、もうひとつ、ちいさなエピソードがあります。
9月27日に総裁選が終わり、10月1日に首班指名がありました。その夜、わたしは総裁選挙管理委員会の幹部と話したのです。
幹部はこう言われました。「あの人が、怒鳴り声の主をなだめてくれていなかったら、私はもうすこしで『やめろ』と、こちらも怒鳴りそうになっていましたよ」
管理委の幹部が壇上からそう発言すれば、オールドメディアは一転、総裁選が紛糾と面白おかしく報道したでしょうね。
この幹部がわたしにそう仰ると、その場にいた複数の議員が「そうそう、あのなだめてくれた人は、 ( 怒声を発したベテラン議員の ) 足をかばって、投票も助けていたからね。人柄だねぇ」と一斉に言ったので、あぁ、現場でそのように感じていたのは、わたしだけでは無かったとうれしく思いました。
そして、ご本人は「当たり前のことをしただけですよ」と、さらり、わたしに仰いました。
▼党本部の職員のみなさんの努力で、第1回投票の集計が終わり、わたしがずっと前から予想したとおり、高市さんと石破さんによる決選投票となりました。
まず2位の石破さんから、5分間の最終演説です。
そこから、ドキュメントのその5で記します。
▼ところで、新刊書の『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』の担当編集者から、こんな連絡がありました。
~メールの一部を、ご本人と、そのメールに登場される桑原氏の許可を得て、公開します~
青山繁晴さま
( 論壇誌の ) 『正論』に書評 ( 『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』についての書評 ) を書いていただいた、桑原聡さん・・・元は『正論』の編集長だった方で、いまは定年退職なさって、産経新聞の嘱託で記事を書かれながら駒大で教鞭を執られています・・・に御礼のメールを送ったところ、以下の返信をいただきました。
「総裁選が決選投票になるのを見越して、青山さんは1回目の投票では「人間性重視」で加藤さんに、決選投票では政策重視で高市さんに投じたそうですね。政治の世界で「人間性重視」によって行動する青山さんを私は応援したいと思います」
凄くいい言葉だったので、転記しておきます。
~メールの一部引用、ここまで~
ところが『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』だけは、現在発売中の『正論11月号』に大きなスペースを割いて書評が載ったのです。
それから、日刊SPA!のウェブにも、別の書評と、本の抜粋が掲載されました。こうしたことも、プロフェッショナルな作家と国会議員を兼ねるようになってからは、まったく初めてです。ここで、どなたでも見られます。
▼どなたでも見られるという意味では「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の動画も倦まず弛まず、主権者のための無償・無条件の発信を続けています。
このブログでお知らせしていない最新放送が、アッという間に3本も、溜まりました。
まず、ここで、石破内閣が「空前の親中親韓内閣」であることを具体的に問うています。
次にここで、石破新総理の目玉の構想のひとつ、「アジア版NATO」をわたしは「間違い」と、断じています。
さらにその次の最新放送は、ここで、オールドメディアでもネット情報でも決して出ることのない現実、「石破総理は、衆議院議員だけに、役職の希望アンケートを取った。参議院議員は結果的に、無視された」ということを赤裸々に述べています。
二十歳の学生インターン、増野優斗くんも、ショート動画でわたしに厳しく問い続けていて、未紹介のショートが3本あります。
ひとつ。「ほんとうは何が石破政権を生んだのか」。これです。
ふたつ。「石破さんと野田さんが組んで、消費税を15%にしてしまうのか」。これです。
みっつ。「アジア版NATOに賛成か、反対か」。これです。
3本合わせても、2分に満たない短さです。
増野くんの志気のためにも、よろしければ、視てやってください。