2024-12-14 17:21:32
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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環境委員長の公式な初仕事をいたしました
▼不肖わたしが委員長に就任してからは初の開会となる参議院・環境委員会が、去る12月10日月曜に開かれました。
主権者のみなさんにお伝えするのが、たいへんに遅れました。
この頃、「新しいこと」もあって、真夜中、未明を含めて、この地味な個人ブログも書く時間がなかなかありませぬ。ごめんなさい。
( 新しいことについては、正しい時機が来れば、きちんとお話をします )
▼わたしの知る限り、世界のどこの議会、国会でも、その国らしい慣習は大切です。
日本の国会にも、よき審議のためにこそ日本的な慣習があります。
国会の常任委員長 ( 予算委、決算委、経産委、環境委など ) 、あるいは特別委員長 ( 拉致特別委、ODA特別委など ) に就任すると、まず初回の委員会で就任挨拶をおこないます。
わたしも挨拶に立ち、公平にして中立厳正な委員会運営をおこなうことを宣しました。
▼続いて、実際の議事進行に入りました。
委員会の審議を始めるにあたって、浅尾環境大臣をはじめ副大臣、大臣政務官にそれぞれの発言を求めました。
▼そして大臣から、国会で言う「所信的挨拶」がありました。
所信的挨拶とは、国会用語で、「挨拶でありながら、大臣の所信、信ずるところを述べる」という意味です。
そのあと副大臣、大臣政務官からそれぞれシンプルな挨拶がありました。
大臣の所信的挨拶に対する各党委員の質問は、次の委員会でおこなう運びです。
わたしは「これにて閉会します」と宣しました。
▼浅尾大臣は、この直後に開会した、衆議院の予算委に間に合いました。
補正予算案を審議する予算委には、全大臣が必ず出席せねばなりません。
この日の参院の環境委は、大臣が衆院の予算委に間に合うように審議を終える必要もありました。
そのために、閉会後に、関係者から委員長のわたしに謝意が述べられました。
委員長というのは、このように国会の各所にさりげなく目配りしつつ、わたしが宣したように公正、公平、中立にして党利党略に決して陥らない議事進行をするのが、法の定める任務です。
▼この委員会を開くまえに、実は、委員長が各党の理事に呼び掛ける立場で「理事懇談会」を開きました。
理事とは、委員会の委員から選出されて、それぞれの党の立場から、委員会をいつ開き、何をどんな手順で議論するかを主張し、話しあう役割をする議員のことです。
初回の委員会を開く前日に、この理事懇談会を開いて、各党が議論の末に合意するように、委員長が導きます。ただし、この合意はあくまで、いわば仮の合意です。
仮の合意が成立すると、そこで決まった日にちに委員会をセットし、その委員会の直前に「理事会」を開きます。
ここでは、理事懇談会で仮に合意したことを、もう一度、協議して、各党が納得すれば、正式に合意します。
その正式合意は、その日の委員会で何を議論するかが中心です。委員会の開始日には前述の大臣所信 ( 正確には所信的挨拶 ) があり、その次の委員会からは、質疑の開始です。
この質疑とは、大臣の所信に対して、あるいはそのあとに法案が委員会に提出されれば、その法案に対して、各党の委員 ( 議員 ) が質問し、大臣、副大臣、政務官、または各省の行政官 ( 官僚 ) が答弁するという質疑ですね。
▼委員会という「表 ( オモテ ) 」の場のために、こうした準備、いわば「裏」の準備を重ねていくわけです。
表と裏とが合わさって、公式な国会審議になります。
▼一方で、わたしの国会での日々には、非公式な、水面下の活動がたくさんあります。
議員となってから、主権者のみなさんに「議員はいったい国会で何をしているのか」が眼に見えるように、このブログや動画で伝えることが責任のひとつと考えています。
自由民主党の部会について、また国会の委員会について、そのように努めています。
しかし実際の仕事量としては、部会や委員会という公式な動きがおおむね 1、水面下の非公式な動きが 9 です。
公式な動きが多い時でも、それが 2、非公式が 8 ぐらい。
「水面下の非公式な動き」というのは、そのほとんどが交渉です。
自由民主党の内部での交渉、政府の行政官(官僚)たちとの交渉、議員外交としての諸国との交渉、民間時代から続く専門家としての諸国の当局・軍部との議論および交渉・・・いずれも正直、非常に困難な交渉です。
税と社会保険料が日本国民に重すぎる問題についても、交渉の日々です。これは、自由民主党内部、政府の行政官との交渉ですね。
交渉は、その機微を表に知られては失敗します。
前述の「新しいこと」と同じように、いつか正しい時機が来れば、主権者のみなさんに開示できることを胸に秘めて、黙々と戦います。
▼これも前述した「議員はいったい国会で何をしているのか、が眼に見えるように、このブログや動画で伝える責任」として、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の動画をアップし続けています。
きょう、1時間ほど前にアップしたばかりの最新動画は、これです。台湾侵攻をめぐる中国の独裁者と軍部の知られざる対立を分析しています。
ブログのアップが4日間、滞ったために、その日の動画の紹介も滞っていました。
ひとつづつ、回復します。まず、ここでは、シリアのアサド独裁の影響が日本にも及ぶ、恐るべき懸念を述べています。
二十歳の学生インターンの増野優斗くんとわたしの連携によるショート動画も、歩みをやめません。ここにどんどん並んでいきます。この日本男子の静かな闘志に乾杯 !