On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-01-21 02:21:55
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【すこし書き加えました】  激闘オーサカ  その1



▼これまでの日本政治の常識を破って、不肖わたしが自由民主党大阪府連の新しい会長に選任されたのが、昨年末の12月22日です。
 わたし自身にとっても、その2か月前には想像もしたことがありませんでした。
 完全無派閥、献金ゼロ、パーティゼロ、企業団体支援ゼロの議員が、大阪府連会長・・・既成の常識ではあり得ません。

 1月2日から、長年にわたって取り組んでいる国際テロ防止のための自主海外出張に出ました。諸国と約束した訪問の実行でもあります。
 それを、ほんらいの予定の途中で打ち切って、帰国し、即、大阪に入りました。
 地方議員、落選中の国会議員、わずかな現職の国会議員、事務職のみなさん、さらに団体や企業の意見を聴きつつ、新年会にも次から次へと出て、新・府連会長としてあいさつに立ち、これからの自由民主党大阪の目指す、根っこの目標について語りました。

 ひとつ。
 大阪はほんとうは府民の平均所得が低い。その意味で、もはや日本第二の存在とは言えません。第二どころか、全国の都道府県で ( 年によって変動しますがおおむね ) 20位前後なのです。
 世界インフレの中の日本の物価高は、簡単には収まりません。そのなかで府民所得が低いと、生活が苦しくなるばかりです。
 一方で、東京に対して西の極という大阪の存在感は変わりません。
 その大阪の国民の所得水準を上げれば、必ず、全国の国民の生活向上への契機になります。

 ひとつ。
 日本の源の地を、中国の侵食から取り戻す。
 仁徳天皇が、民衆の家々のかまど ( キッチン ) から夕餉をつくる煙が上がらないのをご覧になり、税をおやめになり、そのためについに陛下の食料も尽きていき、皇后陛下が「税を戻してください」とお求めになったとき、いや違う、朕の幸せはただ民にあり、という趣旨をお答えになって、税をおやめになることを続けられた。
 この現場は、どこか。
 浪速高津の宮、すなわち現在の大阪市です。

 日本のオリジナルな民主主義の源は、奈良でも京都でもなく、ましてや東京ではなく、大阪です。
 その大阪が、親中の「大阪維新の会」の支配下で、中国共産党にホテルも学校も病院も企業も港も、そして環境も乗っ取られていく。
 それを食い止めます。

 こうしたことを、新年賀詞交換会の自由民主党大阪府連の会長あいさつで話しましたから、異例中の異例であることは間違いありません。
 しかし・・・聴いてくださった、医師、歯科医師、歯科技工士、薬剤師、検査技師、柔道整復師、行政書士、弁護士、そして幅広い業種の企業人のかたがたの反応は、少なくともわたしが直にお聴きした限りでは、驚くほど好意的でした。
 年代も、長老格、各界のトップ、働き盛り、そして若手、いずれもそうでした。
 幅広い同胞が、現状に危機感を持っておられることが良く伝わってきました。

 また、これも驚くほど多くのかたが「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」を視聴されていると仰いました。予想外でした。

▼そして、今回の大阪入りです。
 府連会長としては、3度目です。
 1度目で府連会長に選任され、2度目で上記のように沢山、意見を交換し、そして今回の3度目は、新体制の府連の初動、すなわち最初の実働に着手します。

 1月18日土曜の朝5時に、仮眠から起き上がり、府連会長としては3度目の大阪へ向かいました。
 大阪では朝から執行部会、役員連絡会、昼の意見聴取、そして、決定権のある総務会へと進みました。

 この過程で、上記の理念を具体化するために大阪府連の内部に「本来の自由民主党を大阪から造る会」、略称「造る会」を発足させることを提起しました。
 この名称は、現在の自由民主党が本来の理念、目標、姿を喪っていることへのアンチ・テーゼ ( 反対命題 ) であり、内側から自由民主党を変えようという意思を表しています。
 造る会の具体的な柱として6つを掲げました。
 そのうち3つを紹介します。

▽府民が低所得の生活から脱出できるよう、大阪で独自にやれる減税を含めて、主権者の生活苦と国家の衰退を克服する経済政策を立案し、提起する。

▽政治とカネの問題がなくならない深い原因のひとつが、政治資金の報告を、カネの動きを一部しか記せない単式簿記でやっていることである。
 自由民主党本部の政治改革本部などで、民間企業と同じく複式簿記にするよう、複数の議員がいくら要求しても、やろうとしない。
 それなら大阪から、複式簿記へ、直ちに変えていく。

▽1枚2万円という高額なパーティ券を、企業、団体を中心に、一部は個人に売る、その慣行をやめる。
 パーティはやらずに、誰でも参加できる運動会を開き、自由意志による自由な額で寄付を募る。
 これが軌道に乗れば、親子スキー教室、親子水泳教室をひらき、わたし自身のスキーや水泳を子供たちに教えてきた経験も生かしつつ、コーチ陣を構成して、みんなの自由意志によってこそ継続していく。

( わたし個人の「ずらりゼロ」、すなわち献金ゼロ、パーティゼロ、企業団体支援ゼロ、後援会ゼロ、派閥ゼロは一切、変わりません。
 この、寄付を募るというのは、あくまで府連です )

▼これを執行部会、役員連絡会、総務会で充分に議論した結果、総務会の全員一致で、組織決定しました。
 冒頭の写真が、その総務会です。


( 「造る会」の趣旨を記した紙を配布して、わたしが説明しています )



▼そのあとも日程を緩めず、休息はとらず、市町村議連と意見を交換し、さらに女性局とも意見を交換しました。






▼夜になっても意見聴取、意見交換を続け、夜遅くにホテルに帰ってからは、時差のある諸国との安全保障、外交のいつもの議論を遂行し、会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート ( TCR ) の新しいレポート、第1459号の執筆にも着手しました。

▼1月19日の朝は、仮眠0時間50分で、熱い湯に入って目を覚まし、ホテルを出て、2日目の日程に入りました。
 そこからは「その2」でお伝えしましょう。

▼こうした間にも、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」のアップを続けています。
 うちひとつは、これです。
 サムネイルはまさしく「大阪を中国式侵食から解放する」です。

▼そして、独立講演会@京都の募集も始まりました。
 ここです。
 日本の暗い夜を越えるための歩みを、大阪から始めたことを、京都で一緒に考えませんか。

▼血肉を注いで1字、1行を刻んだ『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』を手に、新年賀詞交換会に来られたかたがたも居て、それは、こゝろの底から励まされました。

▼わたしの動き、発言、提案を見守っていた落選議員のひとりが、こういうメールを送ってこられました。
「総務会でみんなが最初は緊張し、この新会長は何をするのかと警戒していたのが、会長のユーモアもあって、揃って笑顔になっていくのにびっくりしました。これまでの府連、府連だけじゃなく、自由民主党の全体にも、無かったことだと思います。提案の内容は強烈なのに、あっという間に組織決定となって、そのスピード感にも驚きました」

 女性局の中からも、ほぼ同じ意見、感想をお聴きしました。
「最初はみんな、硬い顔をしてたけど、もうどんどん笑顔になって、びっくりしましたわ」と、ある地方議会の参加者が仰っていました。

 ではみなさん、「その2」のエントリーを待っていてくださいね。





 
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