On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-02-28 23:55:00
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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沢山の動きがあります。交渉、議論、合意、わずかな前進、手痛い後退、またわずかな前進、ふたたび手痛い後退、そしてこの間に、護る会の総会開催と新人事の決定があり、刑事告発した動画をめぐる捜査の進捗があり・・・





 しかし発信はしません。

 今夜は、もはや、できません。

 わたしは確たる国家観によって行動しています。
 まったく違う国家観を主張なさる権利をあくまでも尊重しつつ、わたしの国家観は、私心をみずからお捨てになっている天皇陛下のご存在と共にあります。そして古代から陛下が幸せを祈られてきた日本国民と共にあります。

 国会議員のいる日本の政党には今、天皇陛下のご存在をまったく認めない政党があります。そのなかには歴史の古い政党もありますが、歴史のごく新しい政党もあります。
 その政党が日本国民の支持を集めている事実に衝撃を受けたことを述べた動画を「ズレている。そこのズレこそほんとうの衝撃だ」という趣旨を、このブログへ日本国民が投稿されています。おそらくは、ごく真っ当な、良心をお持ちの日本人です。

 写真は、きょう2月28日の早朝に、自由民主党本部で開かれた拉致対策本部です。
 左から、拉致被害者の横田めぐみさんの弟にして家族会代表の横田拓也さん、救う会会長の学者、西岡力さん、拉致被害者の田口八重子さんの長男で家族会事務局長の飯塚耕一郎さんです。
 田口八重子さんは、2歳の女の子と1歳の男の子を家に置いて突然、勤め先の飲食店から拉致されました。北朝鮮の工作員にお腹に残る妊娠線を見せて「生まれたばかりの子供が居るの。帰してください」と訴えた事実が分かっています。1歳だったのが、この飯塚さんです。
 飯塚さんは20年後に、生母が北朝鮮に理由なく囚われている事実、日本国が取り返せないでいる事実を初めて知りました。

 机に花とともに遺影があるのは、拉致被害者の有本恵子さんの父、有本明弘さんです。
 娘に会えないまま96歳で憤死されたばかりです。
 同じ遺影が、長く有本さんと一緒に戦ってきた関係者から、わたしのところ、議員会館の青山繁晴事務所にも届けられ、わたしは、有本明弘さんの澄んだ眼と向かいあいながら仕事をしています。

 拉致被害者の救出について「予算を使うな、お金を使うな。そんなおカネがあるなら、私に使え」という趣旨を、このブログへ日本国民が投稿されています。これも、おそらくは、ごく真っ当な、良心をお持ちの日本人です。
「私に使え」と仰っている理由は、先の日本国民と同じく、税制への怒りです。自公維によって、国民民主党との約束を破った政権への怒りです。

 すべて政治、まつりごとの責任であり、中でも自由民主党に、最大、最悪の責任があります。
 そのために、わたしは無償、無条件の発信を続けてきました。懸命に続けてきました。
 しかし今夜はもう、発信ができません。

 これまで長いあいだ、睡眠を犠牲にし、原稿執筆を諦め、この個人ブログで発信を続けてきました。
 今夜はもう、発信ができません。

 ブログと同じく、無償、無条件の発信が動画です。
 日程のスキマを縫って、数日前に6本を撮りました。眠気、疲労、鬱屈、憤りをおのれの内に閉じ込めて撮り終えました。
 順番に公表されていきます。
 公表は、撮影してくれたクルーが行いますから、わたしの心境がどうであれ、淡々と公開されていきます。
 しかし今夜は、とても紹介する気になれません。
 1本も紹介できません。

 わたしたちの戦いを信じてくれる少数派のひとのなかには、紹介せずとも、視てくれるひとがいらっしゃるかも知れません。
 そのようなひとのために、きょう2月28日金曜の夕方、今週の公務日程をことごとく遂行してから、力を振り絞ってレポートを2本書きました。
 もしも読まれたかたは、なにをお感じになったかを、できれば教えてください。新しい力が湧くかも知れません。

 明日、いやきょう3月1日土曜の朝も、とても早いです。
 人口の少ない日本の地、わたしたちの日本のたいせつな一部へ、向かいます。朝の5時過ぎには、起きねばなりませぬ。
 待っていてくれる人たちがいらっしゃるかも、知れませんね。
 しかし・・・待っていてくれる人が居なくても、向かいます。日めくりカレンダーで述べている通り、無駄に死ぬのです。












 
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