2025-03-01 14:32:53
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【写真の説明を中心に、推敲しました】 拉致された日本人を、日本国民から除外なさるかたは、この個人の庭に受け容れることができません
( 今朝は5時過ぎに、一瞬とも言うべき仮眠から無事に起きて、熱湯で全身を甦らせ、早朝のフライトで大阪府三島郡島本町というちいさな町に向かいました。
この写真は実は、その島本町から次の地に向かう、東京行きの新幹線の車中で撮りました。琵琶湖の近くです。
この山の向こうの北斜面は、スキー場だと思うのです。関西にもスキー場はあります。共同通信京都支局の府警キャップの頃、東京からわざわざ来てくれたスキー仲間と、滑りました。懐かしい。
記者時代のアルペンスキーは、お正月にリフトの長い列に並んでやっと順番が来たとき、京都支局のデスクから場内放送で呼び戻されたり、なかなか大変でした。しかも、その時は事件記者を卒業して、府政・市政担当だったのに、事件好きのデスクから呼び出されたのでした。
ノーベル物理学賞の湯川秀樹博士が亡くなったときも、スキー場で呼び出されて「湯川博士が解剖される。天才の脳の重量が何グラムで、どんな特徴のある脳だったかを、なんとか掴んでくれ」と、ゲレンデの公衆電話でデスクに言われました。
急がないと解剖が終わってしまうだろうと、赤いスキーウエアのまま車を運転して京都市内へ戻り、大学や大病院を直感だけを頼りに回りました。
ちょうど脳を取り出して重量計測などが終わったばかりの現場、その廊下にどうにかして入って、出てきた解剖医に質問を工夫しながら問いかけ、脳の重さと特徴を教えていただいたこともありました。
この山の向こうのスキー場では、現役時代もやらなかったこと・・・靴下をまったく履かずにスキー靴の中の微妙な感覚を活かす、ということをやって、足の皮がずるむけになったこともありました。わはは。
記憶は人間を豊かに、愉しくします )

( これが、きょう3月1日土曜の午前に開かれた、自由民主党大阪府連・島本町支部の大会のすべてです。
一目瞭然、これだけの数少ない参加者しかいらっしゃいません。そして若い人は、写真にうつらない隅に、ひとりだけでした。
こうした情況をあらかじめ承知の上で、島本町に入りました。
ご高齢の男性が「自民党はあかんわ。全然、アカン。そいでもな、青山さんが会長になって、こんなちいさい町まで来るちゅうから、顔を見にきたんや。今まで府連会長がここまで来たこと、無かったで」と仰いました。
わたしが、大阪から日本全国を変えるという拙い話を致すと、この男性が「あんた、若いわ。びっくりしたわ。なんや、元気になったやん。気分がようなった」と仰り、参加者の瞳がみんな、みるみる明るくなって、無理を押してでもやって来て、ほんとうに良かったと魂から感謝しました )
▼ひとつまえのエントリー ( ただし「発信できません」という異常なエントリー ) をご覧になったかたが「拉致被害者に予算、おカネを使わず、私たちに使えと言ったのは私だ」と再び投稿されました。また、自由民主党議員を続けるなら議員辞職しろ、辞職しないなら他党に移れと要求されています。
▼あなたさまは、拉致被害者を「私たち」と分けておられます。
拉致された日本人は、「私たち日本国民」に含めないと仰っていることにならないでしょうか。
安倍政権下で武漢熱が猖獗を極めていた頃、国内の国民には10万円が支給され、海外の同胞およそ140万人には支給されなかったことを思い起こさずにはいられません。
わたしは安倍総理に「だから北朝鮮という海外の拉致被害者も取り戻さないのです」と諫言し、懸命に交渉しました。
安倍さんは最後に「菅官房長官に任せた」と仰り、わたしは菅官房長官と都内で秘密裏に会い、水面下交渉をおこないましたが、菅さんは「不公平になる」と強く拒まれました。
話が逆ですね。不公平になるのは海外の同胞です。
わたしは諦めずに別ルートでも交渉を続けました。
すると政府はいくばくかの予算を立てて、なんと「海外でコロナに関する講演会をやる」と決めました。死にも至る病に苦しむさなかに講演会 ?
海外の日本人には、かえって怒りが募る人も多かったのです。
わたしは、海外の同胞は国政選挙での投票率が低いために党を問わず議員の関心が薄いことが背景にあると気づき、せめても、海外の同胞が投票しやすくなる改革を実現させました。このいきさつを、『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』にありのままに、正確に記しました。
140万人の海外同胞に国内と同じく10万円を支給する予算と比べると、「講演会などを行う」予算は、ずっと少なく済みます。
年収の壁問題で、国民民主党の「178万円へ引き上げ」という主張に歩み寄るより、維新の教育無償化の要求に応える方がずっと安く付くから石破政権がそちらを選んだという今回の問題と、構造や発想がそっくりです。
▼あなたさまは、その税制問題に憤って、わたしにもぶつけておられる。
それは、まさしく正しい怒りです。
ところが、拉致被害者と、ご自身を分けておられて、日本にいない日本人と、あなたご自身を含めた日本に居る日本人では扱いを違えるところは、あなたさまが憤る政府とそっくりではないでしょうか。
そして、あなたさまが、拉致されなかったのは単に偶然です。
あなたさまが今後とも拉致されないという保証はありません。それが日本の現実です。
もしもあなたさまが拉致被害者となって北朝鮮に身柄を移され、日本の主権者から「救出に予算を使うな」と公言されたら、どのように思われるのでしょうか。
▼「私はもともとは安全保障に関心があった。自分がこうなったのは不思議だ」という趣旨も仰っています。
不思議でしょうか。
国家安全保障とは、ふつう、自分自身だけではなく同胞の身を思うことです。しかし、あなたさまにとっては、もともと違うのかも知れません。
▼あなたさまが日本に生まれたのなら、その日から、いや誕生前から、たった今、さらに未来に至るまで、日本の公金も多く使われています。
そのおカネ、予算が、政府認定17人の拉致被害者ひとり当たりに使われている予算に比べて不当に少ないという根拠はどこにあるのでしょう。
あるいは実際には百人を超える怖れもある未帰還の拉致被害者ひとり当たりの救出予算に比べて、あなたさまに使われている予算が少ないという根拠はどこにあるのでしょうか。
あなたは納税され、社会保険料を支払われ、重すぎる国民負担にきょうも耐えてくださっています。
一方で、拉致被害者は納税しない、社会保険料を払わない・・・のではなく、その機会を北朝鮮の暴力と、日本国の無力によって奪われているのです。
共に国民負担を背負うふつうの生活がしたい、重すぎる国民負担には共に日本で異を唱えたいと、拉致被害者はどれほど願われているでしょうか。
▼不肖わたしは、日本の民主主義によって国会議員となっています。民主主義の根幹である自由意志によって党を選び、身を浄めて、改革に努力を重ねています。あなたさまに議員辞職を指図される理由はありません。
また他党に移れと要求されるいわれもありませぬ。国会議員も、自律した日本国民のひとりです。他者の支配を受けることは身を呈してお断りします。
▼また、かつて数知れず申しあげましたが、このブログは個人の庭と同じです。
庭ですから、社会に開かれています。社会に見えますから、その責任があります。
しかし、他者が勝手に庭を踏み荒らすことも、望まない草木を植えることも、許されません。
あなたさまは、もはや庭に入っていただけません。
たまたま拉致された同胞を、「私たち日本人」から除外する方を受け容れることは、ありません。
▼これはおひとりの問題ではなく、ちいさくとも象徴的な出来事です。
聖帝と称された仁徳天皇が5世紀に大阪の地で、日本のオリジナルな民主主義を指し示されてからおよそ1600年、このような日本社会に至りました。
しかし、この方に責任はありませぬ。
わたしを含む為政の側に責任があります。
遙か現世から古代に向けて、陛下、衷心より深くお詫び申しあげます。