On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-03-12 22:23:14
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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NHKに対し、正常な常識と敬意を持って島民のかたがたに接するよう、強く求めました





▼長崎市の海に浮かぶ軍艦島 ( 正式名称は端島 ) のかつての炭鉱をめぐって、NHKと韓国による長い、不当な歪曲の歴史があります。
 炭鉱では、日本人と朝鮮半島出身の労働者が平等に共に生きて、健康に働いていました。

 ところが、NHKが、あたかも非人間的な労働があったかのような捏造映像を含むドキュメンタリーを昭和30年に放送し、しかもそれを韓国の公共放送であるKBSに渡しました。
 そこからKBSも韓国の民放も「韓国人労働者が強制的に非人間的に酷使された」という真っ赤な嘘の放送を流し続け、韓国政府も「日帝」 ( 日本帝国主義 ) の抑圧の歴史と称する記念館でNHKの映像を流すという、許されざる虚偽の反日宣伝工作が長いあいだ続いてきました。
 韓国はさらに巨費を投じて、軍艦島 ( 端島 ) を「地獄島」だと、真っ赤な嘘で仕立てる映画まで制作し、公開しました。

▼これに対し、元の炭鉱労働者にして島民の同胞が、NHKに放送の訂正と謝罪を求めて立ち上がりました。
 しかしNHKは、信じがたいほど冷淡な対応に終始してきました。

 護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) がそれを知り、国会内で島民のかたがたと連帯する集会を開き、NHKと交渉を始めました。
 護る会は、実際に軍艦島にも船で渡り、現地の調査もいたしました。
 するとNHKの姿勢にすこしづつ変化が生じ、ついに先日、東京簡裁において島民のかたがたとNHKのあいだで調停が成立し、NHKは放送の間違いを実質的に認めました。

▼護る会の山田宏・カウンターインテリジェンス分科会座長 ( 前幹事長 ) と、代表のわたしなどは、自由民主党が開いた総務部会でNHKの稲葉延雄会長に、島民への謝罪を求め、最初は拒んでいた会長もついに検討を約束しました。
 そして先日、稲葉会長は記者会見で、謝罪する意思を明らかにされました。

 ところがその後、NHKは、この謝罪について「メディアを入れるな」、「島民の参加は人数を制限する」、「島民による撮影も録音も認めない」などとして、「公開でやりたい」という島民の当然の願いを踏みにじる挙に出ました。
 まだ交渉中ですから、これ以上の詳しいことは記しません。
 しかし、これがいったい公共放送のはずのNHKがやることでしょうか。
 芸能人をめぐるスキャンダルの露見したフジテレビが最初、動画、ムービーを撮影させずに静止画像だけで記者会見をやり、騒ぎをみずから大きくしたことを彷彿とさせる愚行です。島民を見下すかのような蛮行とも言えます。

 わたしは、NHKと交渉を重ねてきた現場感覚からして、なるべく良心的に臨もうとする稲葉会長 ( 元日銀理事 ) を、NHKの官僚よりも官僚的な取り巻きや組織が邪魔をしているようにも感じています。 ( ただしこれは、あくまでわたしの個人的な感覚、印象です )

▼写真は、きょう3月12日水曜に開かれた、自由民主党の「日本の名誉と信頼を確立するための特命委員会と外交部会の合同会議」です。
 軍艦島 ( 端島 ) の元労働者、島民の集まりである「真実の歴史を追求する端島島民の会」の中村陽一幹事長らおふたりも参加されました。実に、しっかりされています。わたしたち日本国の紳士です。
 その下の写真は、わたしたちと連帯している加藤康子・産業遺産国民会議専務理事が映し出された、韓国の問題の記念館です。

 わたしは、出席したNHKの担当幹部に対し「公共放送というNHKが取材を禁じたり、謝罪を受ける立場の島民のかたがたの行動を、謝罪する側のNHKが理由なく制限したり、おかしなことはやめてください。せっかく稲葉会長が良心を発揮されようとしているのだから、それを邪魔してはいけません」と諫言しました。

 NHKとのこうした交渉は、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の・・・
第870回放送「NHKが敗北」→→
第890回放送「NHK稲葉会長 謝罪を考えてみる」→→
第896回放送「NHK会長 謝罪 ほんとうに実現」
 ・・・で刻々と主権者のみなさんに伝えてきました。

 ちなみに、「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は最新放送を今夜もアップしました。
 ここです。
「核融合が日本で実現 世界トップ」という希望の情報です。
 今は、生活苦の問題か、それとも石破総理の辞任の可能性か、そうした話題以外は、多くのひとが動画をご覧になりません。
 しかしアクセス数のために動画をアップしているのではありません。主権者のみなさんに伝えるべきを伝えるという責任を、淡々と果たしていくだけです。

 ショート動画の制作で連携している学生インターン、増野優斗くんもまったくめげるところを見せないのは、弱冠21歳にして、ほんとうに凄いと思います。

▼さて、きょうの自由民主党の合同会議では、NHKに対し会長の謝罪を公開の場で行うよう求める決議を採択しました。
 意義ある決議です。

 きょうは仮眠も取れないまま朝5時台に、ニッポン放送に入り、生放送で政局の始まりを予言し、8時過ぎに自由民主党本部でサイバーセキュリティの部会に参加、そこから国会議事堂に移動し、議員総会に参加、さらに本会議に出席、審議に集中し、本会議の終わった正午過ぎに党本部へ戻って、上記の合同会議に参加。
 そこから議員会館の青山繁晴事務所へ入って、襲いくる凄まじい眠気と闘いながら、まずショート動画を5本ほど収録、次に「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の本篇を4本か5本、収録、そして再び党本部に入って、量子コンピュータの産業化をめぐる政府内の専門家との議論に参加し、夜、自宅へ戻ってからは、月刊Hanadaの連載コラムの第3回を執筆して送稿、さらに自由民主党大阪府連会長として電話で協議し、今に至ります。

 ちょっと考えられないほどハードで、とことん心身の疲労と眠気に耐えた1日です。
 多くのみなさんと同じです。
 これから、同じ月刊Hanadaに頼まれている長い原稿の執筆に入ります。

 みなさん、幸せにおやすみになりますように。
 こゝろの底から願っています。





 
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