2025-03-13 23:48:22
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【最後に書き足しました】 石破総理の進退が深刻に問われることに、確実に、なります
( きょう3月13日に参議院で環境委員会が開かれました。不肖わたしは現在、この常任委員会の委員長です。
国会法の第48条に「 委員長は、委員会の議事を整理し、秩序を保持する」と定められています。
その通り、3時間半の審議の毎秒、毎分、神経を張り詰めて、自由民主党の梶原大介議員かられいわの山本太郎議員まで、そして無所属のながえ孝子議員も含めて、全ての議員が公平に質問機会を万全に生かせるよう、そして国会が民のための機能を果たせるよう、力を尽くして集中心を保ちました )
▼石破総理が3月3日、自由民主党の新人代議士およそ15人と総理公邸で懇親会を開き、その事前に「お土産」として10万円の商品券を配っていたことが今夜、露見しました。
お土産としてはおかしいと返却する代議士があり、最終的には新人代議士全員が返却したことが物語るように、これは政治資金規正法に照らして違法の疑いがあります。
政治資金規正法は、政治活動として政治家個人が政治家個人に寄付をすることを禁じています。
与野党を問わず、石破総理に辞任を求める声が必ず、噴出します。
▼石破総理は3月13日夜23時台に、記者団の前に姿を現し、「違法性はない」と強張った表情で強調されました。
その根拠として総理は「政治活動に当たらない」、「ポケットマネーである」と何度も強調されましたが、わたしは自由民主党の現職議員として、これに強い異論があります。
なぜか。
総理が代議士と懇談するのは、政治活動です。
日本は民主主義国家ですから、自由民主党の議員といえども石破総理を支持するとは限りません。その議員を集めて懇親するのは、支持を期待してのことであり、あるいはあえて総理の側に立つ視点でも、党内の結束を図る目的がありますから、明らかに政治活動です。
上述の通り、政治活動において政治家個人が政治家個人に寄付をする ( お金や有価証券を渡す ) のは政治資金規正法違反です。
したがって、寄付の原資がポケットマネーであるかどうかは、この場合は関係ありません。それで違法性を免れることはできません。
▼また政治の基本モラルとしても、非常に大きな問題があります。
総理の側近は「スーツ代の足しにと思った」と報道陣に弁明されていますが、スーツ代に大枚10万円、しかもそれでは足りないだろうという言いぶりは、生活苦に苦しむ国民の気持ちを逆なですることであり、到底、許されません。
国会議員に対する誤解や疑念を広める、極めて非常識な弁明でもあります。
側近の弁明であっても、10万円という金額を石破総理がご存じなかったとは考えにくく、石破総理ご自身の金銭感覚が厳しく問われざるを得ません。
政治とカネ問題が深刻ななかでの内閣総理大臣としては、その資質をあらためて問われることにもなります。
▼わたしは3月12日水曜早朝のニッポン放送のラジオ番組において、予算案が衆院に戻されて再修正されることについて「石破総理は何らかの責任を取らざるを得ない」と述べました。
石破総理の進退問題が浮上してくるという予感も込めて、そのように申しました。
石破総理は、翌日3月13日木曜の衆院予算委員会で、この予算再修正問題について陳謝されました。すなわち「何らかの責任」をとるという意識で答弁されたのでしょう。
しかし、その夜のこの10万円寄付問題の露見で、事態はさらに急激に暗転しています。
※ いつでもどんな時でも、無償、無条件の発信をやめません。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」は今夜、ここで、トランプ大統領の発言を機に、日米安保条約の改定へ進むべきだと、覚悟を定めて発言しています。
こんな時こそ、安全保障にしっかり向き合わねばなりません。『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』に、おのれが記したひとつの場面を今夜、あらためて考えました。
安倍政権下で松岡農水大臣が自決されたとき、安倍総理がわたしに「こんな時にも安全保障は大切に取り組むんだと示すために、青山さんに ( 総理官邸へ ) 来てもらったんだよ」という趣旨を語られる場面です。
民間の専門家だったわたしはあえて、硫黄島の英霊のことに絞って安倍さんに話したのでしたが、安全保障を政権の根幹に据えておられた安倍総理の真髄を、ふたたび考えています。
