On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-04-18 02:39:32
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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消費減税を真正面から議論



▼4月17日木曜も、表と水面下の双方で動きの烈しい日になりました。
 朝から午後まで、参議院の環境委員会で、クマが市街地に出てくるときに国民に危機が迫れば「銃猟」を街中でも可能とする法改正を審議し、委員長として初の採決に臨みました。

 あとで閣僚経験者から「 ( 鋭い対立もあるなかで ) 困難な仕切りをよくぞこなしていたね。 ( 事前の協議や交渉で ) どうやったの ?」と聞かれ、「先鋭な立場の議員も主権者のみなさんの負託を得て国会に出ていますから、信頼関係を築くだけです」と答えました。
 ちなみに、委員長は厳正中立であり、当然のことながら、法改正への賛否は一切表明しません。
 公正に、民主主義の原理にしたがって、審議と採決を仕切るのみです。

▼議員会館の青山繁晴事務所へ戻り、21日月曜の決算委員会で質問するために4人の大臣側に提出した4つの項目をめぐり、行政官 ( 官僚 ) と協議しました。
 新興のデジタル庁の官僚が、国会議員の政治判断に範 ( のり ) を超えて介入しようとすることに内心で呆れました。これをぴしゃりと阻まざるを得ませんでした。

▼そのあと、国会内で自由民主党の「責任ある積極財政の議連」の消費減税をめぐる議論に参加しました。
 それが写真です。
 わたしはこの通称「積極議連」の役員ではなく、いち参加議員です。しかし議論の流れで、自然に護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の代表としての見解を求められることになりました。
 わたしは、護る会の代表として述べられることと、あくまで個人 ( ただし私人ではなくひとりの国会議員 ) の意見として述べることをきちんと峻別して、意見を述べました。

 護る会の意見というのは、すべて、拡大執行部会と総会を経て、護る会らしい民主主義を経て、決めねばなりません。代表といえども勝手な発言はしてはなりませぬ。

 いま、自由民主党内で、いわゆる「保守派」が大同団結して石破総理に消費減税を求めようという動き、流れになっています。
 この日の議論は、その土台になるものです。

▼そのあと議員会館の青山繁晴事務所へふたたび戻り、急いでさまざまな課題をこなして、東京郊外の立川市 ( 衆院東京21区 ) へ向かいました。
 落選中の小田原潔・前代議士 ( 護る会準会員 ) の要請で、講演です。 ( ※ 昨秋の総選挙に100人体勢で臨み、多くの落選者を出した護る会は、新人代議士を迎えて83人にまで回復しました。まもなく新しい名簿を公開します )

 長駆、立川へ向かう車中、大阪府連をめぐって信じがたい異常事にも直面し、電話で激しい議論になりました。
 電車は利用できません。車中が、秘匿性の高い電話による議論の場ですから。運転手さんや同行の公設秘書には、法的な守秘義務があります。
 そのまんま、講演の控え室へ。
 胸のなかは、しんと、鎮まっています。

 そして力を振り絞って、日本と東京21区の再生のために講演し、ふたたび車中へ。
 往路の議論の続きです。
 正直、よくまぁ、神経が持つなと、おのれを突き放して見つつ、思いました。

▼自宅近くで、家族が集まっていました。
 ふだん青山千春・東京海洋大学教官とふたり暮らしですが、自立して住む息子ふたりそれぞれの家族と合わせて、いま8人家族です。
 こんな遅い時間まで、ちっちゃい子まで待ってくれていたことに驚き、すこし心配し、たいへんにうれしかったです。

 自宅に入ると、新刊をめぐって苦吟に苦吟に苦吟です。
 きょう4月18日金曜は、参議院の本会議で登壇し、前述の法案審議と採決をめぐって全参議院議員に報告するので、ほんらいは早く寝るべきです。
 それは不可能、それが宿命です。
 新刊はここで予約が始まっているのですが、日々むしろ予約は減っているようです。無理もない。いま本を読もうとするひとは、超を付けたいぐらいの少数派のうえに、「政治家の書いた本なんて」という偏見が世にいっぱいですから。

▼それでも、書くのです。
 わたしは作家です。生きている限り、根っこは、ひとりの物書きです。
 こゝろの支えは、実は詩人でもあった、幕末期の風雨と雷電のような男、高杉晋作です。彼は時代を駆けめぐって、肺を病み、悠揚と死にました。

 いつでもどこでも無償、無条件の発信をやめません。
 今夜も「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の最新をここにアップしました。
「量子大国」という名の新種の希望を語っています。

 ショート動画は今夜もここにどんどん並んでいきます。
 最新はこれです。
 習近平国家主席と中国軍の深刻な対立を数十秒で読み解きます。





 
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