On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-09-14 15:48:38
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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いつも、同じ人です


【 12日間で地球一周し核セキュリティを調査・議論する自主海外出張を、少しづつ振り返る その7 】

✵フィンランドのバルト海東岸にあるオルキルオト島の原発を、対岸から望む場所で、小屋のようなものを見つけました。
 わたしは案内役のフィンランド人 ( 原発の幹部技術者 ) に、こう英語で話しました。
「あれ、シベリウスの作曲小屋に似ているね~。わたしは実は、国会議員であると同時に、作家でもあるので、昔からああいう感じのちいさな小屋を湖の畔に建てて、そこで原稿を書きたいなぁと思っているんです。だけど、たぶん死ぬまで叶うことが無いんですよ」

 彼は英語が達者だし、すでに仲良くなっていたので、こんな余談もしたのです。
 余談というのは、ほんとうは海外調査でとても大切です。諸国の政府高官や軍人、技術者らがこゝろを開いて、機密事項にも触れてくれる、最善のきっかけは余談が作ってくれます。

 ところが、彼はポカンとしています。
 余談、失敗です。
 フィンランド人で、国民的な愛国作曲家のシベリウスを知らない人は居ないし、シベリウスに湖畔で作曲した時代のあることを知らない人も居ません。
 なぜ、反応が無いのかなぁと、内心で不思議に思いました。

 みなさん、なぜだと思いますか。
 それは、次のエントリーを書くときにお伝えしましょう。ちょっと考えてみて、楽しんでいただけますか ?
 ヒントは「わはは」です。

        ~~~~~   ~~~~~   ~~~~~   ~~~~~

このエントリーに以下の表現がありました。

~エントリーから引用~

 一方で、ぼくらの祖国では、主権者が政府を憎悪したり嫌ったり不信感でいっぱいだったり、ですね。
 その最大責任は、わたしを含めた国会議員にあり、政党では自由民主党にあります。

 主権者に、『責任』はありませぬ。責任は、主権者の代理であるわたしたちにあります。
 ただ、主権者にも一定の『理由』はあります。わたしがフィンランド人と話すとき、政 ( まつりごと ) は自分ごとであり、他者のせいにしないという姿勢をはっきり感じます。
 国政選挙の投票率は、7割を超えることがふつうです。

~引用終わり~

▼すべて文章には文脈があります。
 日本語でも英語でも、人間の書くものはそれが肝、キモのひとつです。

 しかし、その文脈を読むよりも、ご自分のお考えを常に最優先なさって、繰り返し、繰り返しクレームを仰るかたがいます。
 常に同じ人です。
 今回も「主権者に責任がないわけはないだろう」という趣旨を仰っています。

▼分かります。
 分かりますが、ただ、ここの文脈での『責任』はこうなりますね。

 主権者に、日本政治がこの体たらくになったという意味の『責任』はありませぬ。

 だからこそ、責任に二重カッコも付けていたわけです。
 やむを得ず、原文に付け足して修文しました。

 作家としては、あまり嬉しくありません。
 文脈に働きを持たせず、何もかも説明してしまうと、文章から香気が喪われます。
 このブログは、無償、無条件の発信であって、たとえば本の原稿を書くときとは違います。
 それでも、主権者への畏敬のために、念入りに書き、推敲し、時間を費やしてから、アップしています。
 単なる説明文になるのは、残念です。

 夜の鬱屈は、こうして昼も、侵し来ます。

 今は日曜日の明るい午後、わたしは閉会中も、誰も議員の居ない国会に出ていますが、わたしが出れば公設秘書さんも出なければならないので、公設秘書さんが休む日曜はなるべく国会に出ません。
 そして、できるだけ身体を鍛える時間を短時間でも作ります.
 ところが、去年の暮れに自由民主党大阪府連会長になってから、土日はすべて大阪に捧げ、そのために酷い運動不足に陥りました。
 わたしの心身は、運動しないと深刻な不調を引き起こします。

 大阪府連会長を辞した今は、きょうの日曜、明るい光のあるうちに短時間でも運動しようとしていましたが、ゆうべ遅くから苦吟している原稿のために、運動をすべて諦め、執筆しています。
 そこにこうやって影が差します。

 しかし影は単に、影です。
 気を取り直して、ふたたび執筆です。

 国会議員と、作家と、五分野の専門家、このみっつを鼎立させることは、精神が身軽でないとできませぬ。
 みなさまにおかれては、冒頭のシベリウスの謎、解いてくださいね。わはは。

★作家として、今の力の限りを尽くした文庫本『やさしく夜想の交叉する路』は、これから秋と冬に向けてのちいさな宝物として、みなさんにお届けする気持ちです。
 よろしければ読んでください。
 たとえば、ここにあります。
 きのうトーク&サイン会で、数少ない読者のみなさんと接した余韻が今も、わが胸に残っています。





 
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