On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2026-05-07 23:22:47
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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この穏やかな女性が、ロシアの侵略に苦しみつつ毅然と対峙する、モルドバ共和国の大統領なのです



▼きのう弾丸出張から帰って、今朝、国会に登院し、護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の役員会や、環境省の行政官 ( 官僚 ) との議論をこなし、スキマ時間に「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の収録もおこないました。

 収録では、ドイツ連邦共和国 ( ベルリン ) 、モルドバ共和国、ルクセンブルク大公国での沢山の議論を踏まえつつ、今いちばん主権者のみなさんに語るべきを、語るように努めました。
 ぼくの恥ずかしい失敗談、実害は無かったけどとても恥ずかしい失敗も、「チャンネル登録シリーズ」のなかで、ありのままに話しています。わはは。

▼ベルリンは2日、モルドバは1日半、ルクセンブルクも1日半という無茶な日程で、体感としてはふたつあります。
 ひとつは、「これで1日しか経ってないの ? 」と、周りの日本国行政官 ( 官僚 ) に思わず聞いてしまうほど、大統領、首相、閣僚をはじめ諸国の要人と交わした会話、議論が充実していたことです。

 一方で、「とにかくずっと飛行機に乗っている気がする」という、上記とは矛盾する感覚もありました。
 今回の訪問先は、日本から直行便のあるところは一箇所も無く、イスタンブール、ワルシャワ、そしてアムステルダムという各地を経由しましたから、当然、飛行機と空港の時間はぐんと長くなります。
 しかもウクライナ戦争とイラン戦争というふたつの戦争の影響で、遠回りのルートを飛びましたから、さらに長くなります。

 それも、使い易い日系の飛行機 ( ANAとJAL ) は、連休の混雑で予約できずにゼロですから、電話の掛かってこない機中こそ原稿を書きたいぼくとしては、かなり大変な機中環境でした。
( ある意味、逆に申せば、日系の飛行機の機内環境は、文句なく世界最高、世界の例外だと思います )

 しかし、会員制レポートの東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)を執筆し、1本、丁寧に仕上げることができました。
 また、いまノンフィクションの最新刊として『世界は短い』を世に問うたばかりですが、今度は小説の最新刊の『預言者』をかなり書き進めました。

▼諸国のとても数多いひとたちと議論を交わしたのですが、それぞれ深い印象が残っています。
 なかでも、モルドバ共和国のマイア・サンドゥ大統領と、忘れがたい言葉を交わしました。

 モルドバは、国土の一部、東部の広範な地域をロシア軍に侵略されたままになっているという大きな苦しみを抱えています。
 しかも議会などには、親露派も抱え込んでいます。

 サンドゥ大統領は、モルドバの経済研究アカデミーや行政アカデミーで学んだあとに、ハーバード大学ケネディスクールを卒業しています。
 西暦2020年12月に、モルドバ初の女性大統領となり、親欧州派としてEU加盟を目指し、ロシアの干渉に立ち向かっています。
 2024年11月の大統領選挙では、親露派の男性候補を破り再選を勝ちとりました。
 ロシアの徹底的な妨害工作、ネット攻撃を打破しての勝利でした。

 間近に話していると、その表情には悲しみ、苦悩、希望、親しみといった複雑な表情が次々に交錯します。
 わたしはあえて、「そのお気持ちとお立場を理解し、あなたのフェアな闘いに深い敬意と、こゝろからの連帯を表明します」と英語で語りかけました。
 サンドゥ大統領がなんとお答えになったかは、外交ルールに基づき、明らかにしません。
 ただ、抑制された、しかし小さくない歓びの感情の波がお顔に浮かんだ気がしました。

「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」の今回の収録では、こうした気分も、控えめに込めながら、懸命に日本の主権者のみなさんへ話しました。
 今夜のアップはこれです。
 アメリカとイラン、ぎりぎりの鬩 ( せめ ) ぎ合いとなっているイラン戦争のたった今の真実です。

 ショート動画の最新はこれです。
 中国軍のほんとうの不安を分析しています。

★この週末、『世界は短い』を読んでいただけませんか ?
 少しづつ読者を増やしている感があります。

( このエントリーではあえて、ぼくとわたし、ふたつの一人称を用いています )

 
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