On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2008-06-24 08:02:08

断腸の記  「京都で会いましょう」の巻




▼4年ぶりの新刊が、どれほど読者に迎えられているか、正直、ぼくは何も聞いていません。
 アマゾンを覗いてみると、予約は多かったけれど、その時期を過ぎると手応えがさほどない気もします。
 ミクシィなどに書き込んでくださったかたがたの話を拝見すると、書店によっては、まったく入荷させなかったり、冷淡な扱いのところもあるようです。


▼これが、全体のようすを表しているかどうかは、分かりません。
 発売から、まだわずかな日しか経っていませんから、これからもこういう感じなのかどうかも分かりません。

 ただ、もしも支えてくださるかたがたにとっても不本意な結果に終わることがあれば、それはすべてぼくの責任です。

 仮にそうなっても、作家として再生する歩みは止めません。
 この新刊「日中の興亡」が、ひとりの物書きとしての再生第一歩であることは、どのような結果になっても変わりません。


▼こうしたなか、いち早く、サイン会を開きたいと申し出てこられた書店があります。
 東京でも大阪でも神戸でもなく、京都です。

 京都は、ぼくが共同通信社京都支局の記者時代に住みはじめ、そのあと大阪支社・経済部に転勤したあとも、そのまま京都から通って、あわせて6年のあいだ若手記者として生活した、たいせつな街です。
 その京都から、声をかけていただいたことを、うれしく思っています。


▼出版元のPHP研究所のホームページにアップされた情報を抜粋すると、以下のようです。


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「日中の興亡」の発刊を記念して青山繁晴サイン会が京都で開催されます。
たくさんのご参加をお待ちしております。

■日 時 2008年7月13日(日)14:30~
■場 所 アバンティ・ブックセンター京都店 特設会場
     JR京都駅八条口から徒歩1分
■定 員 先着50名様限定
■受 付 6月23日(月)10:00~ 予約申し込み開始
     申し込み方法は下記1~2のいずれかにてお願いします。
     1.店頭でお買上の方に参加整理券を配布
     2.電話予約 075-671-8987
■問合せ アバンティ・ブックセンター京都店
     075-671-8987

※PHPホームページ
http://www.php.co.jp/bookstore/information.php#aoyama080623

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▼50人限定とありますが、実際は申し込みがある限りは、受け付けてくれるとのことです。


▼ぼくは書店でのサイン会は、これが初めてです。
 お出でになったかたとお会いするのが、こころから楽しみです。
 サインは、いつものように、ぼくの原則通りに、あなたのお名前を真ん中に書いて、その横にぼくの名を書きます。
 落款も押します。
 質問があれば(あまり時間はないでしょうが)受けますし、写真、動画その他もちろんOKです。がっちり握手を交わしましょう。

 実は、書店からは、独研(独立総合研究所)秘書室へ、次のような問い合わせが来ました。
 これが、なかなか面白いのです。
 あまり差し障りのないところを、公開しましょう。(書店には断っていないので、差し障りのないところだけです)
 Qが書店からの問い合わせ、Aが独研の秘書室の回答です。


Q 呼び方は先生でよろしいでしょうか。
A お任せいたします。

(ぼくの内心→
 ふひ。先生は基本的に恥ずかしいけど、まぁ近畿大学の客員教授だし、しかたないか)

Q 控え室で、お飲物はなにかご指定ありますでしょうか。
A 特にありません。

(ぼくの内心→
 ふむふむ。大先生のなかには、飲み物を細かく指定するひととか、いそうだなぁ)

Q 為書きは、してくださいますか?
A はい。承知いたしました。

(ぼくの内心→
 そうです、これはぼくがサインをするときの大原則です。本を読んでくださるかたが、いちばん大切だから)

Q 写真は、お客様と撮ることはOKですか?携帯の場合はいかがですか?
A カメラでも携帯でも撮影は全く問題ございません。

(ぼくの内心→
 携帯だと嫌がるひととか、いるのかなぁ。なかなか神経を使わねばならないひとが、本の著者には、いらっしゃるのかもしれない。書店はたいへんだ)

Q お飲物は、なにかご指定はありますか?また、避けるものがあればお教えください。
A 特にありません。

(ぼくの内心→
 これは控え室じゃなくて、サイン会場でのことですね。これも指定する先生がいらっしゃるのかな)


Q お花を、ご用意したく存じますが、アレルギー等、大丈夫でしょうか。
A アレルギーなどは特にございません。

(ぼくの内心→
 なるほどなぁ。細やかな心遣いですね、感心しました。ちなみにぼくはアレルギーは何もありません)


▼こんなにも丁寧な気配りをしてくださった書店の名前と住所、電話、ファックス番号をもう一度、掲げておきましょう。


店名・・・アバンティ・ブックセンター京都店
住所・・・601-8003 京都市南区東九条西山王町31 アバンティ6階
電話番号・・(075)671-8987  FAX・・(075)671-8989

 ここは、京都駅のほんとうに目の前です。南側の八条口からすぐです。地下からそのまま行けます。




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