2008-07-03 22:39:40
新刊「日中の興亡」をめぐって、ぜひ、お伝えしておきたいこと
▼7月13日の日曜に、前にお知らせしたとおり、京都の「アバンティ・ブックセンター」で、「日中の興亡」のサイン会を開きます。
当初は1時間の予定だったのですが、予約が想像を超えて多いということで、午後2時半から6時ごろまで、3時間半ほど居る予定です。
どうぞ、予約がなくともお出でください。
サイン本を求めるかたがいる限り、予約がなくても必ずサインします。
▼そして実は、このサイン会が開かれる前でも、ぼくがサインをした「日中の興亡」が全国の書店で今のところ1箇所だけ、大阪・伊丹空港内の以下の書店で販売されています。
▽スカイブック
http://www.osaka-airport.co.jp/shop/book/01.html
[場所]
伊丹空港・中央ブロック1階(ANAとJALの出発ロビーの中間あたりにあります。飛行機に乗らない人でも、誰でも入れます)
[営業時間]
6:30~20:30
[電話番号]
06-6856-6647
この書店は、4年まえに「日本国民が決断する日」を出版したとき、飛行機に乗る前にふらりと立ち寄って、店員の女性がフレンドリーなひとだったので思わず、「サインをしましょうか」と言ってしまい、意外にも喜んでいただき、在庫のすべてにサインをしていったら、すぐに売り切れた、ということがあったのです。
4年も前のそのことを、この書店のどなたかが覚えていて、版元を通じて「サイン本を送ってください」との依頼がありました。
きょうの昼、大阪から帰京するために伊丹空港を利用したとき、独立総合研究所(独研)のS秘書室長と一緒に、この書店を覗いてみました。
まだ、たっぷり、サイン本がありました。
もしも必要なかたは、どうぞ。
自分のサイン本の前に立つのは、恥ずかしかったです。
若いサラリーマンらしい男性が、そのサイン本をちょっと横にずらして、別の本を買って行かれました。
ふひ。
▼7月13日にサイン会を開く京都の書店では、サイン会にお見えになったかたの本にサインをするだけではなく、翌日以降に購入されるかたがたにも、サイン本を残していきます。
だから13日以降は、この京都の「アバンティ・ブックセンター」と、大阪・伊丹空港内の「スカイブック」の2箇所で、サイン本が販売されていることになります。
今のところ、この2箇所以外では、手に入りません。
関東地方などで、ご希望のかたには、申し訳ない。
これは書店から希望をいただかないと、こちらから「サイン本を置いてください」などとは、ちょっと言いにくいですから。
作家のなかには、書店を回られて、そのように申し出をされる人もいらっしゃいますが、うーむ、その書店はぼくの本が売れなくても返本ができなくなるわけですから、なかなか言いにくいですね。
▼なかには、地域でまとめて注文され、サイン本を要望してこられるケースもあります。
これは、版元のPHPに直接、おっしゃっていただければ、必ず対応します。
何冊でも、多くても少なくてもそれは関係なく、気持ちを込めてサインしてお届けします。
▼それから実は、最初の増刷が決まりました。第2刷が、2000部、発刊されます。
増刷と言っても、初版が7000部で、第2刷を合わせてもまだ1万部に届かないのですから、売れているとは言えません。
もっともネット書店などでは「品切れ」「売り切れ」という表示が相次いでいて、ネットで本を購入されるかたがたには、迷惑をかけています。
版元としては、ぼくの本が売れるとは確信できないのでしょうね。発行部数が少ないままなのは。
本を売ることのプロがそう判断しているらしいのですから、ぼくに何を言う権利もありません。
これまでに出した本がいずれも、版元の期待を下回る売れ行きに終わった、その事実が背後にあると思います。
▼とはいえ、第2刷が出ることになりましたから、大急ぎで、初版本のなかで修正したい箇所をまとめ、版元にお願いしました。
版元のPHPへの負担をできるだけ軽減するために、なるべく行数が変わらないような修正に留めました。
それでも、かなり直したいところを直せましたから、すこしだけ胸のつかえが取れました。
ほんとうは、句読点の位置を変えたいところがもう何カ所かあったのですが、修正箇所が多いので、せめてそこは遠慮をし、今回はPHPにそうした部分はお願いしませんでした。
ほんらいのぼくは、句読点を打つ位置を徹夜して考えることもありますから、もしも万一、第3刷が出る場合は、そこも修正するかも知れません。
以下に、修正箇所をアップしておきます。
初版本をお求めになったかたで時間のあるかたなどは、できれば下記をご覧になり、参照していただけますか?
いわばオンラインの「正誤表」と思ってくだされば、うれしいです。
それにしても修正箇所が多くて、ごめんなさい。こころから申し訳なく思います。
ただ、以下の修正は、2箇所を除いてはいずれも、事実関係の修正や重大な訂正はありません。
修辞上の改善や、事実の分かりやすい補足、あるいは諸説がある事実関係について誤解を招く怖れを減らす工夫などです。
だから初版を読まれたかたも、参照していただくだけで良いかと思います。
その例外の2箇所とは、ひとつは、版元の誤植で「青山」が「春山」になってしまっていた箇所です。
もうひとつは、これも版元の誤植で「が」という助詞が2つ重なってしまっていた箇所です。※「弱さが」と書いたのが、「弱さがが」と印刷された。
これらは、ぼくの求めによる『表現上の修正』ではなく、まさしく『印刷上の誤植の訂正』であり、不可欠の修正です。
▽p16 4行目「一枚ずつ」→「一枚づつ」
▽p28 下段の写真説明「じっくり聞く。」のあとに、次を追記。
(米国ヴァージニア州にて)
▽p33 7行目「かった。」の後に、以下を挿入。
「朝鮮半島での白村江の戦いのように外での敗北はあるが、本来の領土を侵される敗戦は一度もなかった。」
▽p37 1行目「住んでいる。」→「住んでいる、」※句読点のマルをテンに換える。
▽p45 後ろから6行目「ラインという言わば」→「ラインと言わば」
▽p79 8行目「育てよう」→「育てよう。そう考えた」
▽p93 後ろから6行目「一九五〇年、」→「一九五〇年の」
▽p94 中見出しのあとの1行目「東アジア」→「アジア極東」
▽p95 後ろから8行目「一九七〇年の」→「一九七一年の」
▽p102 本文4行目「ただただ」→「ただ」 ※ただ、を一つトル
▽p104 8行目「中東の油だけ」→「中東の油を」
▽p105 7行目「何の進展も」→「真の解決は」
▽p105 後ろから2行目「戦前は」→「戦前・戦中は」
▽p105 最終行「いけなかったと教えた」→「いけないという趣旨を教えた」
▽p109 後ろから4行目「日本に面しているから」→「日本だけに面しているのではないから」
▽p109 後ろから2行目「でも、」→「しかし」
▽p110 1行目「半島から東の」→「半島からみて東の」
▽p110 9行目「渡している」→「渡している疑いがあるとされる」
▽p112 後ろから4行目「中東には全然ない」→「中東にはほとんどない」
▽p116 3行目「春山」→「青山」
▽p117 後ろから5行目「わたしら」→「われら」
▽p128 後ろから3行目「上げなければいけない」→「上げたい」
▽p129 本文1行目「農家が戸籍に」→「戸籍に」 ※冒頭の「農家が」をトル
▽p129 本文1行目「子供は一人だけである」→「子供は原則、一人だけだ」
▽p129 本文1行目「生まれていないことになっている」→「生まれていないことにされることがある」
▽p129 本文2行目「中国の戸籍制度は…」から本文3行目「…ないことになっている。」までをトル。
▽p129 本文4行目「(記)録されない。」の後に、以下を挿入。
「農家では例外として一人目が女の場合、二人目が認められる建前だが、地区の共産党幹部が実は認めないことも多く、二人目以降は書類上、隠されることがある。農家も、一人っ子でないと宅地配分などで優遇が受けられないから、隠す。こうして隠された中国国民が農村に増えていく。」
▽p131 後ろから4行目「事務方に任せる」→「実は事務方に任せた」
▽p134 後ろから8行目「(話し合いで)も何でも」→「(話し合いで)何でも」
※最初の「も」をトル
▽p138 後ろから2行目「いけない。」のあとに以下を挿入。
「現在の仕組みを、日本が動かない言い訳にしていてはいけない。」
▽p142 最終行「弱さがが」→「弱さが」
▽p156 後ろから3行目「経済になる」→「経済だ」
▽p157 7行目「その分、」→「だからといって」
▽p157 8行目「である。」の後に次を挿入。
「この感覚を喪った国民経済であってはならない。」
▽p160 中見出しの2行まえ「芸人を連れて」→「師匠を連れて」
▽p166 最終行「書記たちが」→「地方の書記たちが」
▽p175 最終行「なのだ。」の後に、以下を挿入。
「中国皇帝に册封される王では、決してない。」
▽p177 7行目「伝統が」→「伝統は」
▽p177 後ろから2行目「ろと組ま…」→「ろとも組ま…」
▽p177 最終行「中国」→「中華人民共和国」
▽p185 最終行「何も」→「何も表に」
▽p209 中見出しの後の4行目「国民ではない。」のあとに以下を挿入。
「選挙権もない。」
▽p211 最終行の後に、改行をして、以下を挿入。
「わたしは三菱総研の研究員時代にポーランドを訪れ、レンタカーを運転して、ヨハネ・パウロ二世の故郷の村を探しあてた。
村の一角のお花畑にたたずみ、この本を書こうと最初に決めたのだった。」
▽p217 本文1行目「わたしは」→「わたしは前述したように」
▽p217 本文5行目「先に述べたように、」→「もう一度申せば、」
▽p220 1行目「私」→「わたし」
▽p230 後ろから8行目「私」→「わたし」 (以上)
- 2014-12-31 19:29:41
- さらば
- 2014-12-30 23:57:22
- あらためて祖国へ
- 2014-12-30 17:37:16
- 簡潔にお答えしておきます
- 2014-12-26 12:00:17
- みなさん、一気の情報です。(サイン会福岡の曜日を訂正しました)
- 2014-12-26 06:46:31
- きょう欧州出張へ出発なのですが…
- 2014-12-23 22:08:28
- 知らせてくれ、というリクエストが多いので…
- 2014-12-23 12:45:01
- 実はぼくも今、知ったのですが…