On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2006-03-14 00:31:44

早春の夜の、執務デスクです





 きのうの書き込みで、運動靴の写真をアップしたら、ぼくのたいせつな読者のHさんから「靴よりも、青山さんの脚の影に目がいきました」というメールが来た。

 ひゃあ、よく見ておられるナァと感心したのでありました。
 その通り、携帯電話で写真を撮っている、ぼくのジーパンをはいた脚の影が映りこんでいます。

 そこできょうは、ちと、サービス映像です。
 といっても色っぽい映像とか、そういうのでは残念ながらありません。
 今夜も徹夜に突入していく今、2006年3月13日月曜の夜11時半、その独研(独立総合研究所)の社長室です。

 えー、TVタックルという番組で、ぼくが赤い椅子にすわって、ささやかなコメントをしている場面を見たことのあるひとも、いらっしゃると思います。
 その赤い椅子から、社長室の出口、ドアの方向を見た視点なんですよね。
 開いたドアの向こうには、独研の研究本部の社会科学部や、自然科学部があり、総務部(秘書室と経理室)があり、応接室もあります。

 独研は、セキュリティのために本社のあるビルの写真とかを公開しませんから、その意味では、これはサービス映像のつもりなんです。


 画面に映っている机の上は、机全体のちょうど3分の1ぐらいかな。
 昔から、大きな机で書きたかったから、独研が最初の本社から二つめの本社に移転したとき、木製の大きな机を入れました。

 左から、愛用のデスクトップ「プリウス」です。その右はバイオ・ライト、ライトの下に見えているのは、実はただの雑草を、小さな円いガラスの容器に入れています。
 秘書さんが毎日、水を換えてくれているので、つやつやと生きています。

 この雑草は、独研が、前の本社所在地だった汐留(東京都港区)にいたとき、近くの浜離宮を歩きながら、みなで打ち合わせをしたとき、生えていた草なのです。
 なんとなく楽しかった打ち合わせの記憶を残したくて、雑草をほんの一本だけ摘んできたら、とても捨てる気になれなくて、一緒に生きています。
 円い水の中に、驚くほどしっかりと根を張っています。


 その奥は、石から水の流れ出る小さな室内噴水です。インドネシア産です。
 ミニ噴水の下は、同じくインドネシア産のライト。いずれも安価なものですが、好きです。
 その右横は、これもインドネシア産の飾り棚。
 日本国内や世界の各地をまわりながら、ちょこっと買った想い出の品を置いています。
 たとえば、シリアの岩山にある原始キリスト教の教会で求めたキリスト像、それから真夏の軽井沢でふと買ったクリスタルのりんご。
 サンフランシスコの水族館で売っていたサメのぬいぐるみ、ワルシャワでみつけたシューベルトの手の彫刻もあります。
 気鋭の女性イスラーム学者からいただいた、招き猫なんてのもあります。


 さて机の上に戻って、時計が三つ並んでいるのは、左端が東京、まんなかがバクダッド、右端がワシントンDCの現在時刻です。
 その横は、オーディオのスピーカーの一つ、その横は、いつも肌身離さず持ち歩くモバイル・パソコン「ムラマサ」です。
 社長室に戻ったときは、こうやって、デスクトップに接続して、デスクトップの外付けハードディスクとして使うのです。とても便利です。


 その手前、おいしそうに並んでいるのは、左端が、お酒のグラス。
 沖縄電力がくださった、南大東島(沖縄本島から東へ360キロにある島)のサトウキビからつくったラム酒と、グレープフルーツ・ジュースをミックスしています。
 沖縄電力から研修で独研へ来ている、秘書・兼・研究員のRがつくってくれました。

 その右は、大ぶりなグラスいっぱいに張った、水。
 ぼくは一日に、ずいぶんたくさんの水を飲みます。
 みなさんにもきっと、そういうかたは多いですよね。

 その右が、そのラム酒のボトル。
 シンプルな薄いガラスに、南国色のラベルが貼ってある。なかなか、いいです。

 ボトルの手前が、グレープフルーツ・ジュース。これはどこでも売っているやつ。
 その横は、見てのとおり、アイスクリームです。
 今夜はたくさんの研究員が徹夜しているので、ぼくがちょい財布をひらいて、みなのためにアイスクリームやら飲み物やらを買ってきてもらいました。
 そのうちの1個ですね。
 呑みながら、ときどき、このアイスクリームで口を冷やしてる。


 そして、下敷きになっているのが、ある政府機関から渡された重要書類、というわけです。
 あ、下敷きになっているのは、たまたまですよ、たまたま。
 この政府機関から委託された、とてもたいせつな研究プロジェクトの報告書の締め切りが来ているのも、今夜みなが徹夜している理由の一つです。

 たいせつ、という意味は、わたしたち日本国民の安全や安心を創るために、ほんとうにたいせつ、ということです。
 1年半まえに施行された「国民保護法」をめぐる研究です。


 実はこうやって、ちょこっとお酒を傾けつつ徹夜仕事をするのは、とても珍しいのです。
 このラム酒だけではなく、社長室には、さまざまな支援者、友だち、読者、視聴者から贈っていただいたお酒が並んでいます。
 シャンパン、日本酒、泡盛、アイリッシュ・クリーム、ワイン、ウオッカ、焼酎と、なんでもありです。

 だけど、社長室では、ほとんど呑みません。

 今夜は、みなの疲労を思ってRが、何も言わずにつくってくれたのです。
 それなのに、ぼくは、若い研究員からは、彼らがひとくち舐めただけで、グラスを取りあげちゃいました。
 だってね、まだお酒がそう強くなっていない人が、これで眠くなって眠ってしまったら、後悔するのは本人ですから。

 と、いうわけで、ぼくだけ、社長だけが、まだグラスを机の上に置いています。
 うん、ずるいよね。
 だけど、まぁじっさい、ぼくは酔わないから。
 とは言いつつ、もちろん研究員たちに気が引けるので、ちょこっとだけです、呑むのは。


 ほんとだよ。



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