On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2006-04-02 10:20:36

ふたたび、外へ     *アメリカ短期出張 その1





 いま再び成田空港にいます。
 アメリカのワシントン近郊で、歴代のホワイトハウス高官らがずらりと勢揃いして安全保障やテロへの備えを討議する、初めての国際会議が開かれます。
 その会議に、日本からは、ぼくと、独立総合研究所の主任研究員の二人だけが、公式招待されました。

 ぼくは、会議の前半だけの参加です。
 関西テレビの新しい報道番組「ANCHOR」が始まるので、第1回の出演から休むわけにはいかず、たくさんの話し合いを関テレや、それからアメリカ側とおこないました。
 その結果、「ANCHOR」はレギュラーの水曜出演を、今週だけは木曜にして出演する、国際会議はぼくの参加を前半だけにして、後半は独研の主任研究員とワシントン駐在員がカバーすることが決まりました。

 まぁ、早い話が、ぼくは飛行機に乗っている時間のほうが長いような、凄まじい日程となりました。

 だけど、そういう疲れよりも、例によって日本の空港でのバッドマナーのほうが疲れます。
 春休みシーズンということで、成田はたいへんな混雑です。
 それはいいのだけど、たとえばパスポート・コントロールで並ぶ列で、団体の人や、日本の若い女性のグループ、アジアの女性を連れた日本の男性、そうした人々が自分たちのおしゃべりに夢中で、前へちゃんと進んでくれないのですね。列を乱して騒ぐことも、当たり前のようです。
 それでいて割り込むときには、決死の勢いで割り込みます。
 自分たちが何をしているのか、自分のグループから外へ出てみれば、どうみえるのか、それがなぜ分からないのかなぁ。

「この国を愛している。だけども、この国は愛するところを探すのが、なかなか難しい国でもある」と思ってしまうのです。
 おおくの心ある人が感じることでしょうね。

 それはともかく、行ってきます。
 そして、あっという間に、帰ってきます。
 会議では、日本国民と、そして世界のふつうのひとびとがテロをはじめとするさまざまな脅威から自由に生きられる世になるよう、すこしでも寄与してきたいと思います。

 写真は、成田空港のラウンジです。
 同行の若き主任研究員が、撮ってくれました。



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