On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2020-10-11 06:47:20
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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手のひらの龍馬さん



 おととい10月9日金曜のエントリーに「全身ぽかぽかです。そのわけは・・・ひみつ、ではなくて、週末にでも写真付きでアップしましょう」と記しました。
 これです。

 先に、薩州に残る龍馬さんの足跡を訪ねました。そのとき薩摩の誇るお湯にも浸かりました。
 龍馬さんと、思いがけず、対話もできました。
 前のエントリーに記しましたね。 ( ここここ )
 そこから「湯の花」を、一回分だけ、買って帰ったのです。
 湯の花というのは、みなさんと同じく子どもの頃から聞いてはいましたが、特に関心を持ったことがありませんでした。温泉の成分が形になったものですね。
 ほんの一摑み ( ひとつかみ ) だけ、いや、一摑みもないぐらいの量しか買って帰らなくて、つまりは何の期待もしていませんでした。

 それを何気なく自宅のお風呂に入れて・・・びっくり。
 これまで一度も経験したことがないほど、全身が、指の先からどこまでも、ぽかぽかのぽっかぽかに温まります。
 ぼくの体質は、もともと血の巡りがよく、かつ、お風呂でのぼせることがありません。
 子どもの頃は、のぼせたりもしていたのですが、大人になるにつれ、使いやすい、酷使しても影響の出ない体質になぜか自然に変わっていきました。
 だから、ふだんから身体が温まらなくて困ることはないのですが、こんなにあったまったことは無いです !

 本音を申します。
 これまで、いろんな化学合成の入浴剤を買って使ってきましたが、おそらく、これからは一切、買うことが無いでしょう。
 効き目がまったく違います。違いすぎます。

 ただし、どの方にも合うかどうか、これは分かりません。
 また、強い体質のぼくですら、ちょっと効き目がありぎる気もします。
 その後、この温泉から大量に送ってもらい、日々、使い始めました。すると最初の2日間ほどは、身体の様子が毛細血管から違うことに、身体そのものが慣れよう、慣れようと懸命に努めていることが伝わってきました。
 だから、これを使うことによって、ふだん通りにお風呂に入っただけなのに終日、のぼせた感じになって困ってしまう人も出るんじゃないかと、ちと、心配します。
 だから、薩州のどこの温泉の湯の花か、それは記しません。

 ごく庶民的な温泉ですから、値段は安いです。
 一緒に薩摩焼酎を呑んだ地元のひとにお願いし、そのひとにとっては歩いても行ける温泉のお土産店を尋ねていただき、お店から送ってもらったのです。その包装が丁寧で、一瓶 ( ひとびん ) ごとに心がこもっていて、感激しました。

 ぼくとしては、龍馬さんと、それから龍馬さんを暗殺勢力から匿って、湯治も、新婚旅行もさせてくれた西郷隆盛さんや小松帯刀さんに、大感謝です。
 龍馬さん、西郷さん、そして人材が雲と湧いた幕末期でも、実はもっとも傑出した、度量の大きい人物だった小松帯刀 ( たてわき ) さんにしてみれば、「別に、感謝してもらう筋合いはない」ということだとは思います。わはは。

 個人的には、大袈裟ではなく人生を変えていくだろう、湯の花です。
 無理、無茶な生活をやむを得ず重ねていますが、これを何とか支えてくれているのが、朝の入浴です。
 いまは感染症対策の「ゾーニング」で、自宅に帰ると必ず玄関で下着になり、真っ直ぐ浴室に入ってシャワーを浴びます。
 しかし湯船に短時間でも浸かる入浴は、必ず、朝です。
 すると、まるでスイッチが入るように、ほんらいの血の巡りが甦って、たとえ完全徹夜の明けた朝であっても、仕事ができるようになります。

 それだけでも、日本のお風呂文化に感謝しているのですが、そこに日本の自然の力、湯の花が加わってくれると、ほんとうに千人力、万人力になります。

 自然って凄いな。
 日本の自然って、凄いなぁ。




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