On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2021-09-03 14:00:42
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【ひとことだけ書き加えました】  予測をするということ

▼必要なのは、情報集めではありません。
 おのれの行動です。
 行動すると、それへの反響、反応ぶりから、事実が分かってきます。
「どうなりますか」、「どうしますか」と聴くだけでは、真実は分かりません。

▼また予測するのは、的中させることが目的ではありません。それは副産物です。
 ほんらいの目的は、備えができるようにすることです。

 危機管理の要諦は「最悪のケースを想定すること」と仰っている政治家も、評論家もいらっしゃいますが、間違いです。
 ほんとうの要諦は「実際に起きることは何か」を正しく想定すること、すなわち予測することです。

 世界の誰ひとり、そう言っていなくても、何かを自分で正確に予測すると、自分自身だけではなく、たとえば日本の主権者みんなに、備えを促すことができます。

▼今回の総理退陣をめぐって、今朝4時台に書き始め、5時台にアップしたエントリーでの予測も、同じことです。
 問い合わせが多いので、これを記しておきます。
 そのエントリーでは、辛い決断を迫られる菅義偉総理に敬意を払うことが大切と考えましたから、丁寧な表現に徹しました。
 すなわち、総理ご本人より先に、退陣を明言まではすべきでないと考えました。何より、日本の民主主義で選ばれた総理です。そして総理総裁とご一緒にするのはたいへんに僭越ではありますが、同じ自由民主党議員なのです。

 以下、余談です。
 予測するとき、このエントリーの冒頭に述べた「情報を集めるより、行動することが肝心」という、ぼくなりの大原則に加えて、重大な予測になるときには、胸騒ぎ、身震いするような予感・・・予測ではなく予感もあります。
 いつもかどうかは、正直、分かりません。
 今回は明らかにありました。
 その胸騒ぎがはっきりしたのは、ゆうべ、そう遅くない時間帯に重要人物と電話で深い議論をしたあとでした。夜が明けても続いていました。
 だから、臨時役員会で菅総理が総裁選不出馬を表明されたという第一報を聴いたとき、驚きはありませんでした。




 
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