2021-09-18 18:37:35
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【推敲しました】 最初の小説の単行本「平成」は1万円を超えていました
▼定価が1414円 ( 税込 ) でしたから、たいへんな値上がりです。
最終的にいくらぐらいまで上がっていたかは、忘れてしまいましたが、1万円ちょうどで止まるわけでもなく、びっくりするぐらい高くなっていました。
ほんとうに目が丸くなって、息が一瞬、止まるぐらいの高値が付いていて、10万円以上にもなっていたかな?
当時は参加していた地上波のテレビで「このゲストの古本は、1円、このゲストの古本も、1円。青山さんの古本は、○○万円」と予告なくMCから紹介されて、困惑したこともありました。
・・・しかし、それは版元の文藝春秋社が絶版にしていて、古本だということが分かっていましたから、ごくふつうの経済原理でした。
これもアマゾンでしたが、もはや新刊書の在庫はない、ぜんぶ古本だとみんなに分かっていれば、需要に応じて値段が変わるのは全くおかしくありません。問題ないです。
▼ぼくは、読者のことを考え、手持ちにあった「平成」を、そんな高値の付いた新古書ではなく、ふつうの本として希望者にお分けすることを決め、募集が多かったので抽選し、郵送費こちら持ちで、1冊、1冊、梱包して近所の郵便局から発送しました。
かなりの冊数で、たいへんでしたが、読者にこゝろから感謝していました。
次に、読者の希望を受けて、文庫本にすることを決め、幻冬舎文庫で発刊されました。
その際、全ページの一字一句をすべて見直して、手を入れ、タイトルを「平成紀」と改題しました。
▼今回、皇位継承マンガの「誰があなたを護るのか」に起きた問題は、読者にとってこのサイト ( アマゾン ) にアクセスしても、それが街の書店で売っているふつうの新しい本なのか、それとも古本なのか、あるいは新古書なのか分からずに、値段が上がっているということなのです。
したがって、このエントリーで紹介したような問いかけが読者からあったわけです。
再掲はしませんが、その一部だけもう一度紹介するとー
【コメントのタイトル】 ( 前略 ) 皇位継承マンガの「価格」が間違いでは ?
【コメントの一部】皇位継承マンガのリンク先 ( アマゾン ) に表示されている単行本の価格が¥2,640とありますが、単行本は¥1,760ではないのでしょうか ? ( 私も6/22に¥1,760で購入しました ) 。購入のハードルを下げるためにも、念のため ご確認されたらと思います。
また、こういうコメントもありました。
「 ( 前略 ) 定価を書いた上で、釣り上がった価格を書けば、百歩譲って ( それでも ) いいが、まるで釣り上がった価格を定価のように表示する」
もうひとつ、コメントを紹介しておきます。
~以下、引用~
2021-09-18 11:48:33に投稿
マンガ本について。
小生も価格違いに気が付かず高い値の本を購入しました。
( 中略 ) 書店で在庫なしだったので、アマゾンで購入しました。
孫に読ませようと買ったので、年寄りの冷や水ですが以後、気を付けて
挑戦しようと思います。
本が届くのを楽しみに待ちます。
いつも納得のいく みちすがら ( ※ このブログのこと。サブタイトルは「青山繁晴の道すがらエッセイ」なのです ) を読ませていただいています。
青山様のご健闘を祈っています
~引用ここまで~
▼なぜ、こういうコメントを紹介したか、分かっていただけるでしょうか。
読者の不利益になることが、ぼくには大きな問題なのです。
おのれの利益、不利益ではまったくありません。
ぼくはプロフェッショナルの書き手、つまり作家でもありますが、おカネ儲けのために書いているのではありません。
そして本は読み手、読者がいなければ、個人的な非公開の日記と変わりません。
読んでくれるひとが居て初めて、本は本になれます。これが作家としての信念です。
だから読者の不利益になることについては、おのれのできることなら、改善の努力をしたいのです。忙しくても。
▼アマゾンを含め本のネット販売 ( 通販 ) の癖のようなもの、あるいは慣習を熟知されている読者にとっては、『ああ、これは版元からの本の供給が足りなくなって、新古書を売っているんだな。だから値段が上がっている』とお分かりになります。
しかし、それが良く分からない読者も、沢山いらっしゃいます。
分かっていらっしゃる読者には、ぼくが余計なことをすることは決してありません。
一方で、あまりよくご存じない読者のためには、ささやかな改善努力を致したいと思います。
▼版元の編集者に連絡を取ったところ、以下のように仰いました。とても良心的な編集者です。
( 1 ) このような事態については、他の出版社でも困っていて、アマゾンに改善を申し入れている。
( 2 ) 皇位継承マンガは、増刷 ( 追加の印刷 ) を急いでいるので、まもなくアマゾンにも充分に供給されて、元に戻ると思う。
ぼくからは「前にも同じ混乱があったので、読者のニーズがあるときは、速やかな本の供給をお願いします」と述べました。
ただし、版元の事情はよおく分かるのです。
『この出版不況のなか、議員になる前はよく読まれて増刷もしやすかった青山繁晴の本は、議員になってから偏見を受けたのか、前にようにはなかなか読まれない。増刷してしまってから読まれないのでは、困る。だから慎重になろう』ということだろうと拝察しています。
この判断は、無理のない面もあります。
出版社からすれば、ぼくが議員になってくれなければ良かったわけですからね。
▼もう一度、申しますが、読者の不利益は、それが一部の読者の不利益であっても、ぼくは見逃したくありません。
そして、「平成」ないし「平成紀」を読んでくださる読者がいて、議員になる前のようには読まれずとも、2作目の小説「わたしは灰猫」も読んでくださるひとはいらっしゃるし、皇位継承マンガの「誰があなたを護るのか」については、天皇陛下のご存在を護るために不可欠の1冊であると考えてくださるひとも少なからず居るので、感謝しています。
どの読者にも、敬意と感謝を、深く感じています。
前述の真面目な編集者の努力で、まもなく実際に印刷と供給が進んでいくでしょう。
※ そのうえで、皇位継承マンガは、たとえばここです。値段はいずれ、定価に戻るでしょう。
「わたしは灰猫」は、たとえばここです。こちらは残念なことに ? 在庫が充分にあって、定価のままです。わはは。
最終的にいくらぐらいまで上がっていたかは、忘れてしまいましたが、1万円ちょうどで止まるわけでもなく、びっくりするぐらい高くなっていました。
ほんとうに目が丸くなって、息が一瞬、止まるぐらいの高値が付いていて、10万円以上にもなっていたかな?
当時は参加していた地上波のテレビで「このゲストの古本は、1円、このゲストの古本も、1円。青山さんの古本は、○○万円」と予告なくMCから紹介されて、困惑したこともありました。
・・・しかし、それは版元の文藝春秋社が絶版にしていて、古本だということが分かっていましたから、ごくふつうの経済原理でした。
これもアマゾンでしたが、もはや新刊書の在庫はない、ぜんぶ古本だとみんなに分かっていれば、需要に応じて値段が変わるのは全くおかしくありません。問題ないです。
▼ぼくは、読者のことを考え、手持ちにあった「平成」を、そんな高値の付いた新古書ではなく、ふつうの本として希望者にお分けすることを決め、募集が多かったので抽選し、郵送費こちら持ちで、1冊、1冊、梱包して近所の郵便局から発送しました。
かなりの冊数で、たいへんでしたが、読者にこゝろから感謝していました。
次に、読者の希望を受けて、文庫本にすることを決め、幻冬舎文庫で発刊されました。
その際、全ページの一字一句をすべて見直して、手を入れ、タイトルを「平成紀」と改題しました。
▼今回、皇位継承マンガの「誰があなたを護るのか」に起きた問題は、読者にとってこのサイト ( アマゾン ) にアクセスしても、それが街の書店で売っているふつうの新しい本なのか、それとも古本なのか、あるいは新古書なのか分からずに、値段が上がっているということなのです。
したがって、このエントリーで紹介したような問いかけが読者からあったわけです。
再掲はしませんが、その一部だけもう一度紹介するとー
【コメントのタイトル】 ( 前略 ) 皇位継承マンガの「価格」が間違いでは ?
【コメントの一部】皇位継承マンガのリンク先 ( アマゾン ) に表示されている単行本の価格が¥2,640とありますが、単行本は¥1,760ではないのでしょうか ? ( 私も6/22に¥1,760で購入しました ) 。購入のハードルを下げるためにも、念のため ご確認されたらと思います。
また、こういうコメントもありました。
「 ( 前略 ) 定価を書いた上で、釣り上がった価格を書けば、百歩譲って ( それでも ) いいが、まるで釣り上がった価格を定価のように表示する」
もうひとつ、コメントを紹介しておきます。
~以下、引用~
2021-09-18 11:48:33に投稿
マンガ本について。
小生も価格違いに気が付かず高い値の本を購入しました。
( 中略 ) 書店で在庫なしだったので、アマゾンで購入しました。
孫に読ませようと買ったので、年寄りの冷や水ですが以後、気を付けて
挑戦しようと思います。
本が届くのを楽しみに待ちます。
いつも納得のいく みちすがら ( ※ このブログのこと。サブタイトルは「青山繁晴の道すがらエッセイ」なのです ) を読ませていただいています。
青山様のご健闘を祈っています
~引用ここまで~
▼なぜ、こういうコメントを紹介したか、分かっていただけるでしょうか。
読者の不利益になることが、ぼくには大きな問題なのです。
おのれの利益、不利益ではまったくありません。
ぼくはプロフェッショナルの書き手、つまり作家でもありますが、おカネ儲けのために書いているのではありません。
そして本は読み手、読者がいなければ、個人的な非公開の日記と変わりません。
読んでくれるひとが居て初めて、本は本になれます。これが作家としての信念です。
だから読者の不利益になることについては、おのれのできることなら、改善の努力をしたいのです。忙しくても。
▼アマゾンを含め本のネット販売 ( 通販 ) の癖のようなもの、あるいは慣習を熟知されている読者にとっては、『ああ、これは版元からの本の供給が足りなくなって、新古書を売っているんだな。だから値段が上がっている』とお分かりになります。
しかし、それが良く分からない読者も、沢山いらっしゃいます。
分かっていらっしゃる読者には、ぼくが余計なことをすることは決してありません。
一方で、あまりよくご存じない読者のためには、ささやかな改善努力を致したいと思います。
▼版元の編集者に連絡を取ったところ、以下のように仰いました。とても良心的な編集者です。
( 1 ) このような事態については、他の出版社でも困っていて、アマゾンに改善を申し入れている。
( 2 ) 皇位継承マンガは、増刷 ( 追加の印刷 ) を急いでいるので、まもなくアマゾンにも充分に供給されて、元に戻ると思う。
ぼくからは「前にも同じ混乱があったので、読者のニーズがあるときは、速やかな本の供給をお願いします」と述べました。
ただし、版元の事情はよおく分かるのです。
『この出版不況のなか、議員になる前はよく読まれて増刷もしやすかった青山繁晴の本は、議員になってから偏見を受けたのか、前にようにはなかなか読まれない。増刷してしまってから読まれないのでは、困る。だから慎重になろう』ということだろうと拝察しています。
この判断は、無理のない面もあります。
出版社からすれば、ぼくが議員になってくれなければ良かったわけですからね。
▼もう一度、申しますが、読者の不利益は、それが一部の読者の不利益であっても、ぼくは見逃したくありません。
そして、「平成」ないし「平成紀」を読んでくださる読者がいて、議員になる前のようには読まれずとも、2作目の小説「わたしは灰猫」も読んでくださるひとはいらっしゃるし、皇位継承マンガの「誰があなたを護るのか」については、天皇陛下のご存在を護るために不可欠の1冊であると考えてくださるひとも少なからず居るので、感謝しています。
どの読者にも、敬意と感謝を、深く感じています。
前述の真面目な編集者の努力で、まもなく実際に印刷と供給が進んでいくでしょう。
※ そのうえで、皇位継承マンガは、たとえばここです。値段はいずれ、定価に戻るでしょう。
「わたしは灰猫」は、たとえばここです。こちらは残念なことに ? 在庫が充分にあって、定価のままです。わはは。