On the road~青山繁晴の道すがらエッセイ~

2025-01-02 18:25:29
この日時は本エントリーを書き始めた時間です
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【推敲しました】  日本の領土である千島列島の東海上をずっと北上し、そこから咲音の育った雪のアラスカに入り、今はさらに緑と雪まじりの北米大陸の懐に入りつつあります

( 議員となって3年目の春、神戸での独立講演会です。この素晴らしき連帯によってこそ祖国を甦らせます。新年最初の独立講演会は東京です。ここです。申し訳ないことに、松の内に募集〆切となります )

▼いま日本時間で1月2日の午後6時42分です。
 みなさん、おせちとお雑煮の食事が始まる頃でしょうか。
 どうぞお正月ぐらいはゆっくり休んでください。政権の現状に心安らかではいらっしゃらないと思いますが、わたしたちは主権者のみなさんの代理人として力を尽くし切ります。みなさんは、こころも躯も休めてください。
 お正月にも社会を支えて働いていらっしゃるみなさんには、感謝と畏敬の念を捧げ、まもなくに休める時もあることを祈っています。

 わたしはこの1月2日の朝8時に、おのれを叱咤しつつ励ましつつ、自宅を出ました。
 自由な立場だった民間専門家の時代からずっと続けている、国際テロ防止のための海外出張です。
 ほんらいは国会の召集まで一気に諸国を回るのですが、自由民主党の大阪府連会長に去年12月22日に就任したことに伴い、途中で切り上げて帰国します。
 まず10日に福井で海の自前資源をめぐるフォーラムに参画します。
 このフォーラムを主宰する「日本海連合」は、民間時代に当時の各県の知事さんたちに呼び掛けて実現した機構です。これからも責任を持たねばなりません。
( ほんらいの計画では、このフォーラムのためにいったん帰国し、そこから再び海外出張の続きに出発する予定でした )




▼参加申し込みは今からでも間に合うのではないかと思います。
 よろしければ、一緒に、日本を海の資源大国にする道を考えてください。

▼そのあと大阪府連会長としての年頭の務めを、大阪をはじめ関西で果たしつつ、日本を支えるもう一極であるはずの大阪の甦りへ手を打っていきます。
 国家の危機管理としても、いざというときに首都機能を代替できる大阪となることが、どうしても必要です。

▼1月24日には、通常国会の開会となる見込みです。 ( 国会の開会からはもちろん、在京していなければなりません。大阪には懸命に通うことになります )

 参議院の環境委員長としての新しい務め、そして総裁選、総選挙で苦渋も体験した護る会 ( 日本の尊厳と国益を護る会 ) の活動の新展開に取り組んでいきます。

▼まずはこの自主海外出張にて、カナダ、アメリカ両国を回ります。
 本来は中東や欧州も回る計画でしたが、上記の通り、大阪府連会長の職務を優先させて、今回は北米大陸にとどめます。
 立ち寄る空港でいうと、シカゴ、トロント、アトランタなどですね。北と南、気温差が烈しいです。

 わたしは共同通信政治部の記者をペルー事件を契機に辞したあと、三菱総合研究所の専門研究員となり専門家の道を歩み始めました。
 そして独立総合研究所 ( 独研 ) を創建し、日本では初めての試みとなる「社会のインフラストラクチャへの国際テロを防止する体制を国家の実力部隊の展開を含めて構築する、その際に民主主義諸国と連携する」という仕事を始めました。
 その後、思いがけなく参院選に出るにあたり、この独研の代表取締役社長・兼・首席研究員を辞め、創業者株も全株、ゼロ円で返上しました。
 国会議員になるとき、「ずらりゼロ」、すなわち献金、パーティ、企業団体支援、派閥、後援会すべてゼロで行くと決意したことの一環でもあります。

 こうやって独研との利害関係を断った上で、仕事の一部は連携しています。国際テロ防止は、独研の中に高度に蓄積されたノウハウ、そして民主主義諸国の軍、治安機関、政府と独研との信頼関係を活かさねばならないからです。
 それが国益です。
 独研は、現在の3代目社長の下でも、わたしが創建時に掲げた「国家の仕事を官任せにしないで民も取り組む」という理念をいささかも変えていないと理解しています。

 したがって、今回の海外出張も、独研を代表する研究員とも言える有能な研究者と共に行動します。
 女性ですが、諸国には偏見がありませぬ。

▼アラスカを越えていくとき、日本女子の咲音 ( さいん) が育った大地であることを懐かしく、思いました。
 咲音は、わたしが産みの親です。「わたしは灰猫 そして、灰猫とわたし」という小説の主人公です。
 しかし作品が本となって世に出た以上、もうわたしの手を離れて、咲音も灰猫さんもみな、読者のものです。

 そして正直、もはや実在の日本女子としか思えないのです。

 わたしはフィクションとノンフィクションの双方を書き続ける、職業作家でもあります。
 ノンフィクションでは、まさしく実在の、救国の総理大臣であった安倍晋三総理とふたりで交わした水面下の議論を、安倍さんとの生前の約束に基づいて『反回想 わたしの接したもうひとりの安倍総理』に甦らせました。

 この困難な新年の始まりにあたって、それだからこそ、税をめぐる安倍さんとの対立、国の根幹をめぐる安倍総理との深い共感、いずれをも、この書を通じて、主権者のみなさんとあらためて強力に共有したいと考えています。

▼きょう最初に降り立つところは、強烈に寒いです。
 その酷寒の記憶も、かつて『夜想交叉路』という小説に盛り込みました。
 この小説の主人公は、日本男子です。

 わたしは、ひとりの、文士議員です。
 作品群は、わたしの死後に、きっと誰かが再評価して顧みてくれると勝手に思っています。わはは。

▼本は、有償の発信です。
 無償、無条件の発信である、このブログと「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」も続けていきます。
 ただし、このエントリーに記した通り、無償、無条件の発信ですらまったく見ないでネット情報によるコメントだけをこのブログに書き込むかたがあまりに多いことから、これまでのように無償、無条件の発信で時間と力をおおきく割くことは、もはや、いたしません。

 いまは、長時間のフライトだから、機内からネットに繋いでこうやってブログを発信しています。
 ただし、ほんとうは長いフライトだからこそ、諸国との議論を準備することに集中したいのです。
 議論はすべて、通訳を一切入れずに英語でじかに行いますから、ふだん日本では使わない単語 ( 危機管理分野に新しく現れた専門用語。基本的に英語、一部は仏語などです ) の確認なども、たとえば、あります。

 しかし・・・ブログを待っていてくださるひとの表情を想像すると、どうしても新しいエントリーをアップしちゃいますね。
「青山繁晴チャンネル☆ぼくらの国会」のスマホ版は、北米大陸に降り立ってから、収録できるスキマ時間を模索します。










 
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